ボーリング場

847 名前:あっちゃん[] 投稿日:03/02/12(水) 12:25
この話は、先輩(仮に吉田さん)に聞いた話。(ちと長いです)

吉田さんは半年ぐらい前まで
都内にあるボーリング場でバイトしていた。
そこはある雑居ビルの中にあって、
繁盛しているわけでもないが、寂れているわけでもない感じの所で、
そこはどうゆう訳かバイトも店長も
長続きしなくて1ヶ月いればよい方なぐらいで、
オーナーも先輩が働いていた間
1度もお目にかからなかった。

働き初めて3日目で人が続かない理由が分かった。
バイト連中の間ではそこは呪われているらしい。
例えば夜、レーンの掃除をしていると
レーンの奥から女が這い出してきたり。
(先輩が聞いた話だと、貞子のようだとか)
帰ってきたシューズを触ると中が血でベットリで
ビックリして手を離し、もう一度見ると何にもなかったり。
誰もいないトイレで後ろに女が立っていたり。
みんながみんな少しづつ、そうゆう体験をして
恐くなって止めてくのだそう。

でも先輩は、全然そうゆうの信じてなくて
実際、他のみんなのような体験は無かったので
3ヶ月ほどそこで働いていた。

ある日、1週間ぐらい前からの店長に
一緒に来てくれないかと言われた。
店長の話だと昨日オーナーから電話があって
「ずっと働いてる吉田くんを連れて
 倉庫の中の掃除をしてくれ」
と頼まれたらしい。
先輩は「なぜにおれ?」と思ったけど
特別手当を出すと言われ、渋々承諾した。

その日は定休日朝10時集合。
その倉庫は、従業員休憩室脇の廊下突き当たりにあって、
入ると窓も電気もない埃っぽい8畳くらいの部屋で、
古いピンや掃除用具、ロッカー、事務机が乱雑に置かれていて、
どこから手を着けていいのか分からないほど。
なんとか懐中電灯で掃除を始めた物の、
そのうち変なラップ音や人の声がし始めたんだって。
先輩は気にせず続けた、でも店長と二人で
床に転がっているロッカーをどけようと手をかけた瞬間
バーンっバーンってものすごい音がしてきて、
突然開けっ放しでストッパーもかけてた、想い鉄の扉が閉まった。

それでビックリして持ち上げて移動しかけた
ロッカーを床に落としたの、そんで机の置いて床を照らしてた
懐中電灯の先を見たら、ロッカーが置いてあったところに、
人がうづくまって倒れてる形に血の後。
それ見た瞬間店長が発狂してそこらにあったものドアに当て始めて、
自分で体当たり、ドアは引かなきゃ開かないのに。
それを放心状態で先輩見てて、そしたら段々恐くなってきて、
店長に近づこうとしたとき、なんかに躓いてこけたんだって、
振り返ってみたら、ただの血痕のはずが暗いからよく見えないんだけど
そこに人がうづくまってたんだって。
そんで先輩気絶。

バーンってでっかい音がして先輩が気づいたら、
ドアが開いてて、部屋の一番奥で店長がすごい形相で廃人見たくなってた。
そこから一目散に出て119番。なんか救急隊員の人に聞かれたけど
先輩気絶してたから、答えられなくて。
その後、店長は精神病院に送られて、ずーっとあのままなんだって。
そんで後日オーナーに呼ばれて話をしに言ったんだって、
そこで聞いた話によると、先代のオーナーの時に、
その倉庫で女のバイトが一晩閉じこめられたんだって、
翌朝、倉庫を開けたら一日しか経ってないのに、
その子血だらけで倒れててどう見ても1ヶ月ぐらい、
放置された死体みたいになってたんだって。
オーナーもそこまでしか分からなくて
何でそーなったかと彼の因果関係はさっぱり分かんないんだって。

長くてゴメンね。
なんか誤字とか多いけど勘弁してちょ。
先輩はその後すぐ止めたけど、
そのボーリング場はまだ営業してるそうです。

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