フラッシュバック

87 名前:キム・キムチ[] 投稿日:03/01/30(木) 13:48
僕にもちょっと
不思議かつ怖い話があります。
もう9年も前の話ですが今でも思い出すと少し気分が悪いんです。
僕は大学を出て就職をし世田谷で一人暮らしをしていました。
環8沿いの新築のワンルームマンション
防音ガラスが入っていたためさほどうるさくもなく
比較的快適な生活をおくっていたのですが・・・
金縛りにあうことが多かったのは事実です。
受験勉強の時など寝不足が続くとよく
金縛りにあい、振りほどいてまたすぐ眠りに入る寸前に
「ギィユーゥッ!」って感じで
でも、ここのは凄かったぁ
今まで僕は仰向けに寝てる時にしか金縛りにあわなかったのですが
そこでは右側を下にして寝ている時のそれは強烈で
なんと夢なのか起きているのかわからないんですが
映像が映るんです。
その襲ってくる人間の視線で・・・

僕は2階に住んでいてもちろんエレベーターもありましたが
金縛りにかかった瞬間
階段を上がってくるんです。
頭の中では「来ないでくれー」って思っているのに
一歩一歩上がってきます。
やばい!
でも部屋にはカギかけてあったよなぁ
いろんなことが頭の中で交錯する
ただただその視線は
僕の部屋を目指して一歩一歩・・・
「入ってくるなぁー」
僕の体は一向に動かない
目もあけられない
部屋の前に来たその視線は
有無も言わさずカギのかかってるはずの扉を一気に
バターンッ!とあけると
風圧がベットの方までもわーって襲ってきて
わぁーって心の中で叫んでいると
すっごい勢いでその風圧とともに襲ってきた!

叫びたくても声が出ない
ここからは例の視線は消え
自分自身に戻ったが
そいつはガバーッと
背中に張り付くと
胸のヘンを思いっきり羽交い絞めにして
もう死にそうに苦しくって動かないっ
そのうち布団の周りをピョンピョンと
何か動物みたい(子犬かねこ?)なのが飛び回っている感じで・・・
(昔実家で犬を飼っていたがその犬が朝起こしに来る時ベットに乗っかってきた
その感覚に似てた)
時間はどのくらい経ったか知らないが
自分で必死にもがいているとそのうち金縛りもとけただが・・・

今でも時々思い出すのはその訳のわからん誰かになって
自分の部屋まで自分を襲ってくる時のゆっくりした流れが
フラッシュバックするんです

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