○○さんのお宅でしょうか?

756 :本当にあった怖い名無し:2007/12/09(日) 21:03:14 ID:lFLg4pmK0
高校の時の冬だったと思う。
5時くらいに電話がかかってきて、家には誰もいなかったから俺が出た。
「あ、もしもし、○○さんのお宅でしょうか?」
いたって普通の男の声。
「そうですけど」
あまりこういう電話がかかってくることはなかったので、不慣れながらも応対した。
「えーと、お父さんかお母さんかいらっしゃいますか?」
6時頃にならないと父さんも母さんも帰ってこない。
「いえ、今ちょっと仕事に行ってます」
「そう。そう。そう。フフッ、そうかぁ。そう。そうかぁ。そうなんだねぇ。ウフッ、ふふふふふふふふあはははは」
何やら無性に怖くなった俺はあわてて受話器を置こうとした。
「アアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーッ」
ってな感じの絶叫とも何ともつかぬ割れた音が受話器からもれるのを聞きながら受話器を戻した。


終わり。実体験なんだけど、あんまり書いてみると怖くないなあ。

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