夫の自殺

633 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:03/02/23(日) 02:46
数年前、夫が自殺した。
死ぬ2年程前から心臓の難病に侵され
仕事もやめ治療に専念していたが、そのうち
薬の副作用なのかガンにも侵されている事が判明した。
精神も病んだ夫は死ぬ事ばかりを考えるようになり、
何度も何度も自殺を図り、その度に警察、救急車、
病院の世話になった。警察の人にも
「奥さん、このままだと旦那さんは何時か本当に死にますよ。
その事は覚悟しなければなりませんよ。」と言われた。
そのうち、夫は一家心中を考えるようになり、
家に火をつけようとしたり、夜中に包丁を研ぎ出したり、
子供や私にも暴力を振るうようになった。
私も恐怖で眠れない日が続いた。
家のローンも思いっきり残っていて、私の少ない稼ぎと
貯金の切り崩しだけでは、もう限界が来ていた。
双方の実家で話し合い、夫は、夫の妹のアパートから歩いて
通える国立病院に入院し、義母が面倒を看る事になった。
私は、仕事の都合と子供の面倒を頼める自分の実家に引っ越し、家は人に貸す事にした。

別居してしばらくして、義母から「○○(夫の名)がいなくなった。」
と連絡が来た。ひょっとすると・・・・とは思ったが、
義母の気持ちを考えると「大丈夫ですよ。無断で
友達の所へでも行ったんじゃないですか?そのうち
ケロッとした顔で帰ってきますよ。」
としか言えなかった。
次の晩、子供がベッドの下のに置いておいたアルミのボトルが突然、
触ってもいないのに ベコン、ベコン と音を立てた。
全身、鳥肌が立った。
ボトルは空で、何日も前からそこに放置されていたものだった。
たぶん夫が死んだのだと思った。
子供も人影をみて怖くて声も出せなかった。
翌日、夫が死んでいるのが発見された。
それ以来、子供が言う
「お母さんのベッドの足元に親父がいるよ!」
そう、やたらラップ音がそのあたりからするんです。

実話なんですが、文章にすると怖くないですかね。

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