ちょっとだけ不思議な家

783 :自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/30(土) 01:54:51 ID:v+B2pAEL0

私の実家の小さな不思議だった出来事。小学生に上がるちょっと前に新築して引越し。
だいたい小学校前後の話。
その1.うちの庭は比較的とがったような石を敷き詰めている部分がある。
当時は塀もなく、お隣さんがよく母親と立ち話してた。
私はそのとき、母親に背負われてうとうととしていたのだけど、
視界の端、お隣さんのちょっと後ろ辺りに踵から脛あたりまでの足があった。
母とお隣さんは向かい合っておしゃべりをしていたので
焦点ズレでお隣さんの足がぶれて見えていたというのは考えられなかった。
はだしだったし。母親に話したらなんか叱られた。

その2.台風の日に兄と母と私で家にいたら(父は会社で足止めだか、雨宿りだかで不在)
なんの衝撃なのか突然居間と廊下を隔てる戸の化粧ガラスが一枚はずれて落ちた。
戸は横長のガラスが6枚、縦に等間隔にあしらわれているもの。(目←みたいな。
母と兄が、ガラスが落ちて出来た空間に応急処置としてテープとチラシで
壁を作る作業をしており(私は小さかったので近寄るなと言われていた)
ぼんやり、その作業を眺めていたら
化粧ガラスの一番上の部分を人影(頭部)が右から左へ通り過ぎていった。

うちは居間をでてすぐ左に風呂への扉があるので、通り過ぎるというのが
まず無理。
化粧ガラスの一番上は、それなりの高さがある。
頭の一部ならまだしも、頭部(というか、丸)が全部見えると言うのは背が高い。
一番高い父さん不在。
母と兄は見てないらしい。うちは4人家族。
母親に話したら、なんかまたしかられた。

その3.そんなこんなで、せっかくの家だが私はとても恐くて
特に北側に位置する自分の部屋で寝るとか嫌すぎて
隣の部屋の、両親が寝る和室で寝かせてもらっていた。
ある日、夜中にラジカセが鳴って、止まらなかった。
曲は数日前に聞いてたCD曲。(ラジオも音楽も興味ないので3,4枚しか持ってなかった)
ラジカセは電池でも動くやつで、たまに使ってはいた。
なってる曲はそのCDの曲。
何かの弾みでタイマーが入ったか?と思ったので
母親をたたき起こして一緒に部屋へ向かわせたら、
部屋の扉を開けたとたん、音楽は止まった。うすら恐かった。
母親はめんどくさそうな顔してた。
コードも刺さってなかったし、電池は生きてたけど、電源はもちろん落ちてた。

その4.私が中学生・兄が高校生のとき、突然兄が
「なにかいる!お払いをしてくれ!」と半狂乱になった時期があった。
何があったか詳しくは知らない。恐いから聞けなかった。
そのころの兄は毎日毎日友達を呼んでゲームとタバコで馬鹿騒ぎしてたアホだったから
なんか、罰が当たったのだろうなぁ。と思うことにした。

十数年たった今では普通の家になってる。
雨漏りが突然直ったり、トイレの壁の向こうから音が聞こえたりちょっとだけ不思議な家だった。

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