今朝俺に起きた、奇妙な話

154 :153:2007/05/23(水) 07:59:42 ID:KMT46k/b0

俺はある片田舎に住んでいる。一時間にバスが二本来れば多いくらいの場所だ。
そんな町で今朝俺に起きた、奇妙な話を書いてみようと思う。

昨日、求職中の俺は、職安へ行く日でないのもあって、
あまり引きこもるなと言う、家族の勧めもあって、久々に近所の川に釣りに出かけた。
まあ、餌を買う金も無く、身近にあったルアーを持っていった。

全く魚が釣れる気配は無かった・・・いや、寧ろルアーで釣るのが間違っていた。
30センチ超えの鯉が水面に浮かんでは消える。それに近い大きさの鮒もたまに見かけた。
俺の足音で慌てて水中に入る亀の姿もあった。

「うーん、今度来る時は、ミミズの新鮮で臭う奴を用意しなくちゃなぁ。」
こう口に出して釣り場を後にした。

そして、その日は夜の20時過ぎに眠ってしまい、深夜2時ぐらいに目が覚めた。
少し眠気が来るまでと思い、ついついオカ板で怖い話をあれこれチェックしつつ、
4時半ぐらいだろうか、再び眠気が来たので、また布団に入った。

そして、夢を見た。

中学~高校の時の友人一人(今は連絡先も知らない)と、縁日か水族館らしき場所で2人でいた。
ウーパールーパーの水槽が側にあり、其れを見ながら話をしていた。

何時の間にか友人と共に縁日の屋台の中にいた。
その屋台の中には、さっきのウーパールーパーがいた水槽がある。
(夢の中だから、そのままつながったらしい)
だが、さっきは居なかった妙な生物や藻も沢山生えていた。

屋台の中で、俺とその友人含めた数名(店番の人や他の客)とはベンチに座っており、
それが何故か怪談話になっている様子だった。どんな話なのかは不明だったが。

ふと、傍らの友人を見ると、長さ2~3メートル・幅が5センチ程の何かを両手で頭から食べていた。
緑色のゴカイ?イソメ?釣り餌にする生き物だが、其れのやたら巨大な物だった。

他の客も其れを気にせず、水槽の中にある、ミミズやゴカイ、イソメの類を買おうか迷っている様子。
突然、俺は何故か水中にあったミミズっぽい生物をつかみ出して、
(屋台内で商品を引っ掛ける為に引いてあった)ひもに引っ掛けてぶら下げた。
そして、イソメを食う友人や、店番のおっさんや他の客に向かって話し始めた。
「こんなに小さいミミズじゃなくて、うちの近所にはかなりでかいミミズが居るんだ・・・」

そこで、目が覚めた。

起きると時刻は6時半。まだ眠気が抜けきっては居なかったが、朝の一服と思い外に出て、
タバコを吸おうとしたその矢先・・・何時もなら雨上がりにしかいないはずの物が地面にいた。

大きさ10センチ、直径1センチ程のミミズだった。
極めて緩慢だが動いており、生きていた。

地面から這い出した様子は無く、何故其処にいるのか疑問に思った。
(今考えると、鳥が餌として銜えて来て落としたのかもしれない。
また、農作業の車両にくっついて、通りすがりに落ちたのかもしれない。)

俺はついミミズに向かってこう語りかけた。
「あら・・・なんで落ちてるの?もしかして、さっきの夢、
あんたが助けて欲しくてメッセージで送ったの?」

ピクン!!!

まるで返事をするかの様に、一瞬、その小さな全身が動いた。

その後、俺が手でつまんで、近所の畑の落葉の所に置いてきた訳だが。
途中、釣り餌にしようと思ったりもしたが、その時に何故かミミズが暴れた。
その時まで、大人しく動いていない状態だったのが、地面に落してしまうくらいに暴れていた。

以上、長くて怖くないかもだけど、今朝、俺に起こった話。

ちなみに俺は、偶然の一致・出会いや、
望んだ物は(恋愛・SEX以外なら)身分相応な物なら手に入ったりとか、
そういう経験は多々あった。

釣り餌が欲しい・・・って訳でもなかったんだが・・・w

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