おやすみなさーい

948 :本当にあった怖い名無し:2007/05/12(土) 01:52:31 ID:IXdJBhhG0

随分前に火葬場跡で昼寝した話を書いた者です。

GWに妹夫婦がまだ小さな甥っ子2人を連れて実家に帰って来ました。
妹の部屋はもう無いので、仏間に布団を敷いて寝てもらう事になりましたが
さぁ寝るかという段になり
2人の甥が仲良く並んで正座し、畳に両手を突いて
「おやすみなさーい」
と、何も置かれていない床の間に向かって頭を下げました。

「誰におやすみ言ったの?」不思議に思い妹が尋ねると
「じーじ!」と2人同時に鴨居に立て掛けた祖父の遺影を指差しました。
祖父は自分が中学生の頃に他界しており、もちろん甥たちは会った事がありません。

この話を聞いた母は、里帰りしたひ孫の顔を見に来たんだろうねぇと笑っていました。
幼い子には視えるという話はよく聞きますが、実際目の当たりにすると
怖いとか不思議だとかいうよりも「そういうもんなんだ」と妙に納得してしまうものですね。

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