S男

130 :本当にあった怖い名無し:2007/01/30(火) 23:38:12 ID:kAuM0/UF0

怖くなかったらごめんなさい。

三年前の春、当時大学1年になったばかり俺は買ったばかりのパソコンでインターネット満喫生活を送っていた。
恥ずかしながら一番はまったのがヤフーチャットだ。
リアル友人Nとボイスチャット作ったり荒らしたり追い出したり、いろいろ刺激があってすげー楽しかった。

そんなある日、いつものように俺とNはチャ室を作ってくだらない話をしていた。
そこへ埼玉住みのA子、東京住みのS男が入ってきた。
そいつらは俺らとものすごく話が合い、盛り上がりも最高潮だった。
その後、四人で茶室作って話したり、メッセンジャーで話したりしてどんどん仲良くなっていったんだ。
話題はいいゲームがあるとか、パソコンのここがわかんないとかたわいもない話してた気がする。

ある日S男がオフ会しようと言い出した。
俺とNは札幌に住んでるから無理だっていったら、S男とA子が札幌に来る事になったんだ。
俺とNはオフ会とかしたことないし、知らない人と会うの抵抗あったんだけどせっかく仲良くなったし、なんでも経験てことで会うことにしたんだ。

オフ会当日、俺らは札幌駅で落ち合った。
A子はかわいいかんじで、S男は結構イケメンだった。
明らかにA子を物にしようとしている感じだ。

札幌初めてだったらしく、とりあえず観光案内してあげることにした。
定番コースを回らず、不人気スポットを教えてあげたんだ。
小樽、北海道神宮、丸山動物園、オークラ山とかいろいろ案内してあげた。
ご飯とかも適当にすませて、すすきので飲むかーって話になったんだけど、オークラ山付近にいい心霊スポットがあるのを思い出して、そこ行こうぜって話を出したんだ。
そしたらA子もS男もノリノリの反応で飲む前にいこかーみたいになったんだ。

俺も一回しか行った事なかったけど、中山家(中川家かも)ていって、もう取り壊されちゃったんだけど当時は一家心中した廃屋で超有名だった。

辺りはもう真っ暗で、街灯もないし、山に一軒ぽつーんてある感じで、A子は怖がっていた。
暗すぎるから車のライトで玄関のほう照らして俺とS男が車を降りた。

N男はビビリでいつも待っているタイプだ。
まじノリ悪いよなーとかA子狙ってるぞあいつとかゆー話をS男としながら玄関へ向かった。

その廃屋は三階建てで、二回が玄関になっていて一回は車庫とか物置とかだった気がする。
玄関へついたらものすごい蜂がいて一旦引き返したが、再度行ってみると蜂はいなくなっていて、すんなり入れた。
だが玄関へ入った瞬間俺は凍りついた。
ものすごくでかい鏡が左手に見えて何故かものすごくびびってしまった。
その直後コココココココみたいな声とも音ともとれるようなのが聞こえてきて、それが笑い声に聞こえたし更に怖くなった。てか動けなくなった。
明らかに聞こえたし、何の音かもわからないし恐怖の世界だったよ。
S男に「今コココココて聞こえたしょ?」って聞いたら「聞こえたよ」って普通に言い返してきた。
そしてS男はデジカメで写真をとりながらどんどん進んでいく。
懐中電灯もないのになんでいけるんだ、こいつは本物の変態だと思った。

俺は戻るぞといって一人で玄関の外に出たんだ。
S男も意外とすぐ出てきて、「ここ、こえー」とか笑いながら言ってた。
その後俺らは一回の車庫に行き、いろいろあさっていると金庫を発見した。

まさか大金が入ってるかもとか思ったけど、中身は写真のネガ。
家族の写真だったからこれが一家心中した家族かなとか思って見てた。
S男もそれに興味津々で見てた。
結局その後は普通に車に戻って飲み会して終了って感じ。
次の日とかはもう会わなかった。
なんかS男に会いたくなかった。

A子とS男が地元に帰ってからまた四人でチャットしたりして、いつもの生活に戻ったのだが、オフ会話をしている時にS男がメッセンジャーで、廃屋で撮った写真を俺に送ってきたんだ。
特に変な写真はなかったが、最後にあいつが送ってきた写真が常軌を逸してた。
廃屋にあった金庫のネガを現像してPCに取り込んでやがった。
その一枚はなんか写真に丸いこげたような後が点々とついていた。
蓮みたいな感じで。
気味悪くて即効捨ててそれ以降S男と話していない。

終わり
微妙ですいませんm(__)m

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