仏間に寝かされる
913 :本当にあった怖い名無し:2007/01/22(月) 00:45:46 ID:nl051fBE0
あんまり怖くない話2
小さい頃、おじいちゃんの家によく泊まりに行った。
おじいちゃんの家は明治に建てられた大きい商家で、2階に仏間があった。
仏壇はけっこうでっかくて、先祖がみんなひとつの仏壇に入ってた。一番古い人は、遺影が筆書きの絵だった。
行くと、必ず私たちの家族はその仏間に寝かされる。
電気を消して30分くらい経つと、必ず天井が音を立て始める。
まず仏壇の上あたりがギギギ…
そこから時計回りに、ゆっくりと「ギィ、ギィ、ギィ」と歩き出し、ぐる~っと一周して仏壇に戻る。
それを3回やると、また静まり返る。
母は「おっきいおじいちゃん、おばあちゃんがあんたたちの顔を見に来てるよ」と言ってた。
父は「ネズミじゃないのか?」とも言った。
そのあと引っ越したボロ家にネズミが住んでて、天井を駆け回っていたけど
「トトトト…」という音で、なんか違った。