この季節にはまず見る事がないはず

711 :本当にあった怖い名無し:2007/01/17(水) 00:19:28 ID:+s5i1H7B0

んじゃつい先日体験したほんのりと怖い話をば。

あれは先週の土曜日の、夕食後のことだった。
自分寒いの苦手でさ、冬場になるとコタツとストーブセットでぬくぬくするのが好きなんだ。
で、晩飯食べ終わった後、コタツで横になりながらテレビ見てた訳ですよ。
したら、視界の端を何かが横切った。妙に茶色くてテカテカしてる何かが。
そう、アレだ。本当ならこの季節にはまず見る事がないはずの黒い悪魔、Gだ。
そりゃもうビビったね。心の底から動揺したさ。だって、今、冬ですよ?季節間違えてませんか?
とまぁ、そんな事を考えている間にもGはワサワサワサワサと俺の陣地に侵略してくる。
Gの進行方向を見ると俺の通学用に使ってる鞄とその傍らに投げ出された携帯。
電光石火の速さで携帯と鞄抱えてコタツからギリギリ足が出ない範囲まで移動したんだが、それでも奴は追ってくる。
半泣きで「どうすんべ!」と考えてたら、横で傍観してた親父が「ガムテープで捕獲して捨てろ」と一言。

恐怖に慄きながらガムテープを手に近寄って行くと、殺気を感じたのか奴が少し素早く移動し始める。
その速度にビビりつつ、そろそろとガムテープを伸ばすと俺の愛用のクッションの上に這い上がったG。
これを逃したらさらに恐ろしい事態になると思い、思い切ってガムテープを押し付けると見事くっついた。
だが、本当に恐ろしかったのはこれからだ。Gがしっかりくっついてるかガムテープの裏を確認したんだ。
したら、奴の足がものすごい速さで蠢いてる。ルームランナーとか玉乗りさせたらすごそうな勢いで。
それこそさっきの少し早い移動の速度が子どもの遊びだったとでも言わんばかりの勢いで。
ビビった俺は「ヘギャショニャー!」とか未だかつて聞いた事のないような悲鳴を上げたよ。
で、G付きガムテープを手に後退ったらコタツの角に引っ掛かってそのまま後ろに転倒。
手にしていたG付きガムテープは宙を舞い、俺はまた「シャヴェリャー!」とかって悲鳴を上げてその軌跡を見つめてた。
運が良い事に俺の上に降って来るような事は無く、そのまま床に落下した事が救いだったな。
その後、恐怖でガムテープを触れなくなった俺の代わりに親父が拾って処理をしてくれた。
っつーか、最初から親父が捕獲して処理してくれれば俺の足とか腕に青痣が出来る事はなかったんだがな。

うん、つまりはアレだ。この冬場にGが発生してるって事が俺にとってはほんのり怖かったと言う話orz
そして無駄に長文になったな。スマソ。

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