ぬいぐるみ

533 :本当にあった怖い名無し:2007/01/12(金) 11:56:33 ID:ErfDBfoKO

私の実家は明治からある古い家屋。
古い家にはやっぱり居心地がいいのか、子供の頃から
よくわからんものを見たり聞いたりしていた。

窓の外でお手玉のようにぽんぽん跳ねる二つの丸い物体、
行き止まりの廊下に向かってフェードアウトする足音など。
私は兄弟のなかでもそういうものを見たりすることは少なかったんだが
ひとつ上の姉はよく見てたらしい。

姉は子供の頃ぬいぐるみが好きで、よくぬいぐるみをたくさん使ってままごとをしていた。
いつものようにぬいぐるみをたくさん引っ張りだして遊んでいたときのこと、
気の散りやすい子供だった姉はぬいぐるみ達をほっぽったまま別の遊びをしていた。
それにも飽きてまたぬいぐるみで遊ぼうと振り返ると、
さっきまであっちこっちを向いていたはずのぬいぐるみ達が
まるでじっと見つめるかのように、すべて姉の方に顔を向けていたそうな。

ちなみに姉は今でも変わらずぬいぐるみが好きらしい。
怖い感じはあまりなく、ただ幼心に申し訳ないと思った、と言っていた。

あと私は昔から頭を誰かに撫でられるような感覚が時々あったんだが
これってよくある事なのかな?別スレでも同じ感覚があるという人が居たんだけど…

ハタチを過ぎたあたりから無くなってしまったのは
やっぱり可愛げが無くなったからなんだろうか(´・ω・`)

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