記憶がふたつ

604 :本当にあった怖い名無し:2006/09/13(水) 13:17:16 ID:ugadv45gO

携帯からですが
恐いというより不思議な話

オレが19の時の話なんで7年前なんですが
彼女をバイクの後ろに乗せて実家のある仙台に帰ったのですが
行きは無泊で行きました
彼女と自分、どちらもバイトが3日しか休みがとれず実家に2泊したのですが
3日目の帰る日が大雪でした
5M先がやっと見えるくらいひどい雪でしたが
バイトがあるので無理矢理帰ることにしました

徐行~30km/h程度で両足を下ろして恐る恐る進んでたのですが
(降り始め~積もってる最中だったので凍ってなく走行は可能だった)
案の定、宮城県と福島県のちょうど県境あたりで転んでしまいました

緩やかな左のカーブで後ろには大型のダンプカーが走っていました

バイクは対向車線に滑っていき自分と彼女は道路に放り投げられました

肘、膝に貼るカイロをしていたのと路面が雪だったのとで奇跡的に二人とも無傷でした
対向車もたまたま居なくて後ろのダンプは「危ないな」とでも思ってたのでしょう
車間距離を多めにとってくれてた様です

結局ムリと判断し近くのラブホテルへ泊まることに

ここまで長い状況説明でした

あとになってその事を思い出すと、どうしても辻褄があわない事があります

彼女と泊まったホテルの記憶がふたつあるのです

ひとつは山を降りた福島県側にあるホテルで高い建物に部屋が数十ある普通のホテル
狭い部屋で画が飾られていて面白半分に額の裏を見たらお札が貼ってあったのと
先程の事故で震える彼女の姿を鮮明に覚えています

もうひとつは山の中で転んだあとすぐそばのコテージが敷地内に点々とあるタイプのホテルで
こちらも画が飾られていて裏にはお札がありました
部屋の中の配置などもはっきり覚えています

その2年後に違う彼女と仙台に帰ったことがあるので
その記憶と混同してるだけと思い込み数年忘れていたのですが
先日ここを見ていて ふと思い出し気になったので
紙に時系列表を書き出したところ
21歳の時は車で帰った上に行きも帰りも高速を使い宿泊はしていないのです

未だに不思議で仕方がないです


不要な状況説明が長くてすみません
どういう経緯でそこに至ったのか説明したくて…

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