Sと俺

474 :本当にあった怖い名無し:2006/09/07(木) 22:35:51 ID:tqN1Lh3uO

『Sと俺』
俺の友人Sはものすごく霊感が強い。
強すぎて幽霊か人間かの区別が付かない時もあるくらいだ。
逆に俺はまったく霊感がない。
そんな二人である日、
富士の樹海へと行った。
目的はこういうところに幽霊がいるのかをSに調べてもらうためだ。
少し歩くとSが立ち止まり、
一点を指差しながら言った。
「大変だ!首吊り死体だ!」
俺には見えなかった。
Sにそれを伝えると、
「幽霊なのか、実物じゃなくて良かったよ。」
そういう問題じゃないだろと言ったら、Sは笑いながら
「悪い悪い。まあよくよく考えてみたら幽霊に決まってるよな。」
ん?
「実物の死体が5、6人でみんなこっちを見ながら吊るさっているわけないもんな。」
……!?



もしみんなに気に入ってもらえたら、続編を書き込むよ。


481 :本当にあった怖い名無し:2006/09/08(金) 07:10:58 ID:PWbonYqEO
>>475、>>476、>>477
サンクス。後釜は狙っていないよ。あんまり恐くはないし。

『Sと俺』
霊感が強いSとまったくない俺は
近所でまあまあ有名なラーメン屋に行った。
そしてカウンターに座って少しして、
いきなりSが「帰ろう」と言いだした。
訳もわからず店を出た。
Sが言った。
「調理場に人が立っていたんだ。顔から判断すると東南アジア系かな。誰もそれに気付かないところを見るとあれは幽霊だった。」
…幽霊ぐらい場所によっていたりいなかったりするだろ、ラーメンの味に関係あるのかと聞いた。
「一人や二人じゃないんだよ!数十、いや百はいたかもしれない。
しかも何でみんな東南アジア系なのか…、それが不気味すぎて逃げたんだ!」
…一瞬そのラーメン屋の売りの『複雑で濃厚な独特のスープ』という言葉が思い浮かんだ。


484 :本当にあった怖い名無し:2006/09/08(金) 10:11:54 ID:PWbonYqEO
>>482、>>483
うん、ダシ。あと百人はやりすぎた。だが後悔はしていない…。

『Sと俺』
ある日の夕方、
霊感が強いSとまったくない俺が道を歩いていた。
とある家の前を通り過ぎた後Sが言った。
「さっきの家、葬式してたじゃん。
それで何人か弔問客がいたんだが、
一人喪服じゃなく私服の中年の男が立っていたんだよ。
誰も気付いていないとこを見るとあれは幽霊だな。
故人の親友か元恋人ってとこかな。」
俺にはその中年の男は見えてたが、
葬式は見たおぼえはない。


489 :本当にあった怖い名無し:2006/09/08(金) 22:04:34 ID:PWbonYqEO
『俺とS』
霊感が強いSとまったくない俺は
ある日、
この前とは違う近所のラーメン屋に行った。
やっぱりトンコツを使うから豚の幽霊がいるか
っとSに聞くと、
「豚の幽霊はいないが、
さっきからゴキブリの幽霊がそこらを何匹もうろついている。
やはりこういうところだとたくさんゴキブリが殺されているんだろうなー。」
…すまん、俺にも見えている。


530 :本当にあった怖い名無し:2006/09/10(日) 11:45:34 ID:zrH94FSvO
『Sと俺』を作った者だが。
たしかに1パターンなのはすまん、できるだけ改善したい。
っと言っても俺には師匠シリーズの人ほどの文才は無いので時間はかかるだろうが。

『Sと俺』
飲み会の帰り、
霊感が強いSとまったくない俺は、
とある神社の中を近道していた。
するとコーン、コーンっと音がする。
Sとその音がする方へと向かうと、
一人の女性が丑の刻参りをしていた。
今夜は月が明るいのでその姿はよく見えた。
知らない女の人の写真が貼ってあるワラ人形に「死ね、死ね」と叫びながら釘を打ち込んでいた。
俺たちはびびって逃げ出した。
神社からある程度離れたところで一息つくと、
Sがこう言った。
「あの女…やべ~。」
そりゃあ今時丑の刻参りなんかやってりゃあ…。
「違うよ、あの丑の刻参りをしていた女の背中に何人もの別の女が丑の刻参りみたいに釘を打ち込んでいたんだよ。
自分が恨んでいる数倍恨まれているんだよ、しかも死人に!」

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