夜海で治療をしていた時の話

397 :本当にあった怖い名無し:2006/09/05(火) 18:04:55 ID:rHqL73EuO

夜海で治療をしていた時の話。
海でバシャバシャ泳いでると100m先ぐらいから同じ音が。
僕と同じ患者かな?女の子だったらいいななんて思ってた。
同じような事がしばらく続いたある日。
いつものように泳いでたらまた100m先ぐらいから音が。
その時少し疑問が浮かんだ。
いつもあの人僕より遅く来てるのに僕が上がるころにはいつの間にかいなくなってるな。
まあさほど気にはせずまた別の日に泳いでるとまた向こうからいつものようにバシャバシャと水の音が。
でもその日は少し違った。
僕が上がろうとするとまたいつの間にか向こうの音も消えたから
あの人帰ったのかな?と向こうを見ると今日はまだ海の中にいる。
あれ?今日はまだ海の中にいるや。
でも泳がずに何してんだろう?ボーっと立っている。
月明かりの下、人であることはわかるが男か女かわからない。
よく見ると正面を向いている。
こっちを見ている…?
すると向こうの人が手招きをしている。
気味が悪かったので気付かなかった事にしてその日は帰った。
次の日から3日間謎の高熱にうなされた。
悪夢を見た。
悪夢の内容は3日間とも赤い水の中で防空頭巾を被った女の子が笑いながら足を引っ張ってきて僕が溺れ死ぬ夢。
3日目の朝、目を覚ますと耳元で
「何で来てくれなかったの?」
それ以来は僕はそこには行かないようにしている

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