トイレ行ってくる
282 :本当にあった怖い名無し:2006/09/03(日) 01:09:33 ID:nzJR+rfpO
最近、怖い話がマイブームで洒落コワの過去ログなんかあさってます。
私にも多少、不思議な経験があるのでとりあえず三点程投下します。
文才ないんでヨロすく。
長いかも。
一話目。
消防か厨房の時の話。
家に「ただいま~」と帰って来た。
「おかえり~」と家の中から声がした。
「お母さんー?」と声をかけながら、台所・浴室・居間まで一通り目を通す。
家には誰も居なかった。
二話目。
社会人なりたての頃。
山岸涼子作「私の人形は良い人形」(だったかな?)というのがあるんだけど、
当時の私はその本が怖くて怖くてしかたなかった。
好きな作家だったので手放すことは考えてなかったけど
目につく所には置きたくなかったので紙袋に入れてベッドの下に置いた。
その日の夜からだった。
ベッドで寝てるとカリカリと鼠の噛るような音がするようになった。
電気をつけると音が止む。
気のせいかなと思いつつ、そんなことが何日も続き、
そのうち洒落にならないくらいはっきりとその音が聞こえるようになった。
古い家ではなかったし、これは鼠じゃないなと思っていた。
心あたりはあった。
そうあの本。
私は心の中で「ぞんざいに扱ってごめんなさい」と謝り元の本棚に戻した。
不思議と音はしなくなった。
なんでカリカリがその本のせいかと思ったか
知りたい人は本読んで下さい。
三話目。
私は某有線放送に勤めていた。
夕方5時~夜11時まで地域限定でリクエストを含めた音楽を流し続けていた。
3~5分の曲を一々入れ替えねば曲が途切れてしまうのでトイレに行くにも気を使う。
そんな仕事を二人一組でやっていた。
ある時、相棒のTさんが「トイレ行ってくる」と言った。
私も行きたい所だったが業務上そうゆうわけにいかない。
彼女の次に行くことにした。
所が暫らくたってもTさんは動く気配がない。
私「Tさんトイレ行かないの?」
Tさん「行かないよ。行っていいよ。」
私「あれ?トイレ行ってくるって言ったじゃん。」
Tさん「言ってないって。」
私もそそっかしいんで聞き違い?と思いつつトイレを済まして戻った。
私「本当に言ってないの?」
Tさん「………私もさー聞いたんだよね。声を。頭の後ろで…」
でぇーーーっっっ!!その後はプチパニックですよ。
私はTさんの後ろに居たので声は私とTさんの間でしたことになる。
しかしTさんは何を言ってるかまではわからなかったそうだ。
しかしTさんはとんでもないことを言いだした。
Tさん「私の友達でさノイローゼになって飛び降りた子がいるんだ」
事務所の道をはさんだ向かいに
プロ野球団も抱えていた某有名大型スーパーがあり、そこから飛び降りたらしい。
Tさん「確か今日みたいな日だったと思う風がなんとなく生暖かったのを覚えてる。
墓参り行ってないからなぁ。」
私「命日ってこと?Tさんにあいたかったんじゃん?
こんな近くで仕事してりゃー出てくるよ。コワ~(笑泣」
Tさん「母親と二人で○○(某スーパー)の最上階で食事してたらしいんだけど…
『トイレ行ってくる』
って言ったのを最後にそのまま飛び降りちゃったらしいよ」