地元でも有名な幽霊スポット
406 :本当にあった怖い名無し:2006/08/08(火) 17:28:07 ID:/vEp655nO
>>405おぅ。すみません。では↓
中学時代からオカルトなことが大好きで、俗にいう「見える人」の友達と仲が良かったりします。僕は見えませんが。。
あれは三年前、ちょうど夏休みに入る前の最後の登校日。高校二年でした。
僕の地元はド田舎で田んぼばかり。学校に電車通学していた僕は普段、怖がりなので夕方の五時、六時には地元の駅に着くようにしていました。(帰り道に絶対お墓の前を通らなければならないので)
その日は友人と外食をし、帰りが遅くなり八時か九時の電車に乗りました。
これから夏休みとあって友人とかなりハイテンションバカ騒ぎをしたためか猛烈な睡魔に襲われ、うとうとしてきたのが今でも悔やまれます。
気付いた頃には時すでに遅し。無常にも地元の駅をスルーしてしまいました。
前置きながいや。。
「まあ、次の駅で降りるとするか。」と考え、真っ暗な車窓を眺めていました。
「あっ、そうだ」
思い出したんですよ。たしか、アニキが次の駅に自転車を置いていって、それを取ってきてくれと言っていたことを。そしてその鍵を今持っている!なんという偶然。アニキありがとう。
と、ここまではよかったんです。
もう一つ思い出したんです。地元でも有名な幽霊スポットを。まさに今行かんとする駅です。ド田舎なので当たり前に無人駅、そして街灯も一本しかなく雰囲気抜群。
出るというのは駐輪場近くの電話BOXの中。髪の長い女の人らしいです。
もうなんていうか「終わった・・・」って思いましたよ。降りなきゃいいのに降りてしまいました。
下車したのは僕ひとり。まあ乗客五名でしたし。。
びくびくしながら歩いてまずはホームから階段を降りて駐輪場に向かいます。
「あぁ、あれが噂の電話BOXか。。」階段を降りてる途中で目に入りました。汚い電話BOXでしたが誰もいなくて一安心。
曇った夜空の下、足早に駐輪場へと向かいます。アニキの自転車を無事発見し、キーチェーンから預かっていた鍵で開ける。この作業の合間もチラチラ電話BOXを見ていましたが異常はなし。
自転車にまたがりMDを耳にセット、ジュースを一口ふくみ、さあ行くぞと。
「まっ、いるわけねーんだよ。そんな漫画みてーなてんかイ・・なっ!!!!」
駐輪場を出た瞬間でした。約8メートル先の電話BOXの中に、白いワンピース?しょぼいドレスのような服を着た女性がいたんですよ。
驚愕。言葉にならないとはまさにこれでした。自転車から片足を地面にそっとつけ、見入ってしまいました。
いや、だって音とかなんも聞こえてなかったし。それになんだよその目線。上にはなんもねーよ。
急にです。ぐるっと回転してこっちを見たんです。
顔はよくわからなかったのですが、爪を立てて上から下へと電話BOXの側面をガガガッと引っ掻いてる。
逃げました。全速力で。
次の日、「見える友人」に「昨日見たんだよ!〇〇駅の電車BOXで!」と興奮して話すと、
「電車に乗ってるといつも見えるよ。あれでしょ?白いワンピースの。」
言葉もありませんでした。