あれは私が当たるはずだったの

810 :本当にあった怖い名無し:2006/06/21(水) 08:27:06 ID:fWnmKtK2O
流れを無視して投下

俺は安月給のサラリーマンだ。
名前はまだない。

お告げ妻の事なんだが、こんな事があった。
ある日、二人で大型スーパーへ買い物へ行った。しょっちゅう利用
するスーパーだ。車から降りて、入り口へ向かって歩いている途中、
急に妻が立ち止まって何かを見つめ、ため息をついた。
“あぁぁ、やっぱりなぁ…”
俺も立ち止まり、妻の視線の方へ目をやった。視線の先は宝くじ売場だ。
“どうした?”と聞くと、妻は無言で指さした。指さした先には、
【当売場より出ました!!〇等1000万!!】
とゆう感じの張り紙。
“何?あれが何??”と聞くと、
“あれは私が当たるはずだったの”
“…は?”
“宝くじを買え、って言われたの”
“誰にだよ?”
“誰って、夢でみたから。やっぱり買えば良かったな~”
“……('A`)……”
で、結局妻は忙しいのを理由に宝くじを買わなかったらしい。
度々妻の能力(?)を見せつけられていた俺は、マジネタだったと判断
して、何で買わなかったのか、と軽い罵りと暴言を吐いたのだが、
あとの祭りとゆう訳だ。その日の夕飯は、失意のどん底でサンマの開き
を食べた記憶がある。宝くじが当たってたら、若鶏の唐揚げテンコ盛り
だっただろうに…。
ちなみに、その後はお告げの話を聞かなくなった。人生なかなかうまく
いかないもんだ。日銀総裁が羨ましい今日この頃、安月給で耐えている。
以上、怖くなくてスマソ

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