初めてみる道
710 :本当にあった怖い名無し:2006/06/18(日) 15:44:04 ID:W/jnhCCD0
今日、ってかさっきの話。
俺の家は、半径2.3kmくらいは民家が無い山奥だった。
そんで、毎日のように音楽聞きながら自転車で山ん中を散歩してた。
今日もいつものように散歩に出かけた。
そしたら、初めてみる道があったわけだ。
10何年も住んでるのにおかしいな、と思って、その先へ進んでみた。
そこは両脇が高い木に囲まれてて、砂利道になっていた。
そんで暫く進むと、プレハブ小屋か、物置みたいなのがあった。
そこで、なんだか既視感を覚えて、ちょっと記憶を辿ってみると、
小さな頃、ここに来た事があるのを思い出した。その時は、何だか人が沢山いて、
親に何が何だかわからないまま連れてこられた感じだったと思う。
そして、その物置に近づいていくと、入り口はガラス張りになってたんだけど、カーテンがしめられ、
なんか紐のような物で物々しく封鎖されてて、なんか不気味だなと思って立ち止まった。
そして、足で何か踏んでいることに気付き、足をどけてみた。
それは、鳥居だった。神社とかにあるやつ。それが倒れてた。
確か鳥居って邪悪なものから守る結界みたいのだったと思うんだけど、
なんであんなとこにあったんだろう。物置に鳥居ってどういう意味かわかる人がいれば教えてもらいたい。
そんで物置に視線を戻してみると、ドアの横に何か貼ってあるのに気付いた。
それは木の板だったんだけど、なんか字が彫ってあった。
それには、そこの住所が書いてあった。薄くて見難かったんだけど。
名前が書いてあったから、表札だと気付いた。名前はなんだか読み取れなかったけど、
見た事もない漢字だった。
最初はどっかの子供の悪戯かな、と思ったが、この辺で子供と言ったら俺くらいのものだ。
この爺婆の家しかないし、せいぜい2.3軒。ほとんど1人暮らし。
その表札はやたら住所が詳しく書いてあったので子供の悪戯ではないだろうと思った。
考えても無駄だと思って扉に手を掛けようとすると、変な不快感に襲われた。なんか、嫌なオーラっていうか。
空気が淀んだ気がした。それでも何とか扉に手を掛けると、案の定開かなかった。
これ以上いても無駄かと思って家に帰った。訳の分からんことばかりだった。
訳のわからんことばっかだったので、何か分かることがあれば教えてもらいたい。