急に甘いモノが食べたくなって

931 名前:本当にあった怖い名無し :2006/05/13(土) 19:50:42 ID:xO1pHK6gO

夜中俺は急に甘いモノが食べたくなって近くのコンビニに行ったときのこと。
コンビニまでの距離は400メートルぐらいかな。適当にお菓子を買って家に戻ろうとした。
その道はもともと人気も少ないし夜中という事もありシーン…として不気味だった。
足早に家路へと急ぐ俺。ふと向こうに人影が見える。
ガラガラという音。何だ…?最近は危ない奴も多いし警戒しながら進む俺。
やがて姿形がはっきりと見えてくる。ガラガラという音が大きくなる。俺は目を疑った。
それは髪をボサボサに生やした白髪のお婆さんが乳母車を引きながらこっちに向かってくる。
正直怖かったがこの道を行かないと家には帰れないし相手にも俺が見えているだろうから
逃げたりしたら相手に失礼だ。でも一体こんな時間に何のために?
ビビりながらも前に進む。極力お婆さんを見ないようにし互いにすれ違う。
すれ違った瞬間急に乳母車を引く音が止まる。
もう俺限界。更にスピードアップして家路へ急ぐ。
すれ違って100メートルぐらい進んだところで恐る恐る後ろを振り向く。
…見ている。すれ違った所から一歩も動かずにこっちをずっと見ている。
半身ではなくこっちに全身を向けずっとこっちを見ている。表情はわからないがこっちを睨んでいるような気がした。
そっからは俺は家へスーパーダッシュ。
結局あれが幽霊なのか生きている人なのかはいまだにわからない。

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