古ーい自販機

319: 本当にあった怖い名無し 2006/05/24(水) 21:17:22 ID:QhYVGRmfO

では友人から聞いた話。
車で旅行中に道に迷い、気が付けば日も暮れて山の中。
喉も渇いたし腹も減った。
ふと見ると、道端に自販機がある。
古ーい自販機は表のプラスチック板も割れて、サンプルも無かったが、
明かりはついていて稼働中。
背に腹は代えられぬ、と買ってみる。

200円入れて釣り銭は出ず、当時少なくなりつつあった250mlの缶ジュースが出てきた。
同時に点灯する売り切れランプ。

缶を見て眉をひそめる。
見たことの無い文字が書いてある。
中身が何かさえ解らない。

意を決して一気に飲んでみた。
口に広がる鉄の味。
吐き出した。
自販機の明かりに照らされて、コンクリートに広がったのは…

粘り気のある真っ赤な液体。
缶の内側が錆びてた様です。

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