夢の話

86:名無しさん@おーぷん:14/07/03(木)16:21:25 ID:AG9kbTHTH ×

高校の時にみた夢の話。


夜10:00過ぎ。

当時は美術の専門学校に通っていて、調子に乗って制作で残っていたり、
友人と喋っているとよくその時間帯に地元に着いていた。

その日も地元の駅に着いたのは10:30過ぎだった。
10時過ぎにもなると明かりは少なくて、住宅地であるため暗く、照らすのはぽつぽつと寂しく地面を照らす街灯ぐらいだ。

比較的駅から帰宅するまでの道のりは短く、徒歩10分程度で自宅に着く。
その間に長い坂を下ると陸橋がかかっている場所がある。

長い坂はほとんど街灯がないために、夜は暗い。
私はその坂を下る時に後ろに誰かいないか見るという癖があって、その時もいつものように後ろを見た。

すると、杖をついた老婆がよろよろと歩いていた。
私は後ろを見て人がいるのを確認すると、早歩きになって距離をつけてから振り返り、
勝手に優越感に浸るという一人遊び?のようなものをすることが度々あって、その時も老婆と距離をあけてやろうと思って私は早歩きをした。

長い坂を下り終えると、距離を確認しようと後ろを振り返った。
しかし、妙なとに老婆との距離は全く変わっていない。
相変わらず老婆はよろよろと杖をついていて、到底私についてこれるとは思えない。

坂を下りきったところには陸橋があり、私は怖くなって後ろを見ずに走って陸橋を渡った。
陸橋を渡りきって後ろを振り返ると、老婆はおらず、私はほっと息をついた。
走ったからなのか(私は日頃から運動をしないので)息切れしてだるい体を引きずるようにして家に帰った。
母は帰宅した私を見ると不思議そうな顔をして言った。




「そのおんぶしてるお婆ちゃん誰?」

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