爺ちゃんな、死んだ

950 名前:本当にあった怖い名無し :2006/04/07(金) 01:32:25 ID:79AhuPNG0

やんわり怖い話かどーかはわからんけど
小さい頃の話。

たしか5歳くらいのときだったと思う。
家でままごとして遊んでたら、
いつのまにか爺ちゃんが斜め前に座ってた。
『あ、爺ちゃん。いつ来たの?』
って聞いたのよ。
そしたら
『ん?んー、さっきだな』
って答えた。
爺ちゃんは私が生まれる前に病気したせいで
喋れないはずなのに、変だなーと子供ながら思った。
でも深く考えなかったんだよね。
でもって、
『爺ちゃんな、死んだ』
って言うのよ。
子供だから「死」なんてわかんなくて、
『ふーん。そうなんだ』
としか答えなかった。
そしたら突然、
『K(私)、爺ちゃんと行くか』
って言い出したのさ。
『え~?おままごとしてるからいそがしー』
とかそんなこと言って断った。
『向こうでも遊べるぞー。楽しいぞー』
『どこいくの?』
『さあなぁ・・・』
『???』

どこ行くかなんとなく不安で、
『お外真っ暗だよ?お母さんに聞いてくる』
って言って母親のとこ行こうとしたら
きゅっと手ぇ掴んで
『爺ちゃんな、お母さんに内緒で来たんだ。
 だから爺ちゃんがいること知ったら、お母さん驚くぞ?』
とか言って母親のとこに行かせまいとした。
その後なんか色々話して、結局私は行かないことにした。
『そうかー、Kは行かないかー』
残念そうな顔してた。
『じゃあ爺ちゃんそろそろ行くな』
って言って玄関の方に歩いてった。
玄関まで見送って居間に戻った。
その直後、電話が鳴った。
母親が電話とって、
『えぇ?!本当に?そんな・・・うん、わかった・・・』
とか何とか話した後電話切った。
こっち向いて、泣きながら言った。
『爺ちゃん・・・・・・・死んだって・・・・・・・・・・・・』

家族で病院行って、爺ちゃんのとこに行った。
シーンとして誰も喋らなかった。
そこに父親が来て、なんか複雑そうに笑って
爺ちゃんの頬をペシペシ叩いた。
(寝てるみたいな顔だから、確認したんだと思う)
それ見て、私は爺ちゃんは死んでるってわかってたから
『お父さんやめな?爺ちゃん死んでるんだよ?』
ってカナーリ場外れなこと言った記憶がある。

以下、お盆の日の話。
翌年のお盆の日、父親の実家に行って爺ちゃんの仏壇に手を合わせた。
そしたら隣に爺ちゃんがいた。
『おぉK、元気してたか』
って話しかけてきた。
『うん、元気。爺ちゃんココ(仏壇)にいるんじゃないの?』
って聞いたら
『ん?爺ちゃんここにいるだろー』
って答えた。
「そっか、爺ちゃんは仏壇にいるわけじゃないんだ」
と、妙に納得した。
『爺ちゃん今までどこにいたの?』
『天国さ行ったんだぁ』←なまりが強い
『天国ぅ?』
『そうだぁ。爺ちゃん死んだからなぁ』
『へー天国かー。楽しい?』
『おぅおぅ、楽しいぞぉ。Kも行くか?』
『んー・・・死ぬって痛い?』
『なんもだ。痛くね』←「そんなことない。痛くない」
こんな感じの話を5分くらいして、前と同じ話になった。
『Kぇ・・・向こうは楽しいぞぉ。爺ちゃんと一緒に行くかぁ』
『でも・・・でも死んじゃったらお母さん泣く』
『ん?んー、そうだなぁ』

と、ここで母親が話しかけてきた。
『Kー、誰と話してるのー?』
馬鹿正直に、
『爺ちゃん』
って返事した。
『爺ちゃん?爺ちゃんもう死んだしょや』←「もう死んだでしょ」
『ううん。爺ちゃん。ここにいるよ』
『どこさ』
『隣』
『誰の』
『アタシの』
この会話聞いてた婆ちゃんが、
『Kちゃん、爺ちゃん何て言ってるの?』
って聞くから
『あのねー爺ちゃん死んだから天国行ったんだって。
 でねーKも一緒に行こうって言ってる。
 お母さん、アタシ天国行っていい?』
って言った。

そしたらどういう意味かわかった父親と母親と婆ちゃん、顔真っ青。
私『天国楽しいってさ。死ぬのなんも痛くないって』
母『・・・K?嘘付いてるの?』
私『嘘言ってないもん。爺ちゃんここにいるもん』
母『だから、どこにいるの?』
私『アタシの隣。ね?爺ちゃん』
爺『おぅ』
どうやらこの「おぅ」っていうのがみんなに聞こえたらしくて、
父親はオロオロし始めて母親もどうしたらいいかわかんなくなってた。
そしたら爺ちゃんが、
『K、爺ちゃんもう行くな』
って言うからまた玄関まで見送った。
『爺ちゃんバイバイ。また来る?』
『おぅ、盆に来るぞ』
『わかった』
『そん時はKも行こうな。またな』
で、そのまま消えちゃった。
居間に戻ったら婆ちゃんが怒りなから泣いてた。
『馬鹿だねぇ・・・孫連れてくなんて・・・大馬鹿だねぇ・・・』

ちなみに次のお盆は私と母親は家で留守番だった。
以後、あんまり私はお盆の時は実家の方に
行くのを禁じられたw

長いし読みずらくてスマソor2
小さいころは特に幽霊と会話した。
まあその話しは明日にでもうpする。

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