パーキング

636 名前:本当にあった怖い名無し :2006/03/26(日) 19:48:01 ID:yEDOW/zx0

今日は久しぶりに地元の海岸沿いの道を一人でドライブした。

小さな漁村の集落が点在している海岸沿いの道で、集落と集落の間が数百m~1キロ位離れていて、その間は山と海に挟まれているという感じの道だった。
そんな道でも一応国道なので、車が十台位停められて小さな公衆便所があるパーキングエリアがある。
俺は誰も車を停めていないパーキングに車を入れて一服しながら携帯の画面を見ていた。

すると小さなブレーキ音と共にパーキング入り口の側溝に被せてある金網をタイヤが踏んずけるカシャカシャという音が聞こえてきた。
俺は誰かがパーキングに入ってきたなと思い顔を上げると、一瞬だけ銀色の車体の車のタイヤとか下半分だけがチラッと見えた。
俺はどんな車だろうと座席で体勢を立て直して、小さなパーキングを見渡したが車は一台もいない。
その時はおかしいなぁとだけ思ったが、あとからよく考えてみるとそこら辺は自殺の多発地帯で、一番凄い自殺は車に乗ったまま猛スピードでトンネル入り口の壁に激突して死んだという自殺だったという事を思い出した。

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