千円札とおじさん

533 :本当にあった怖い名無し:2008/11/28(金) 21:38:19 ID:C5R+NTfx0

昔、夫婦が経営する飲食店でバイトをしていました。 
ある時、カウンターに座っていたお客の女性に呼ばれました。 
セリフの言い回しはその通りではないですが、内容はほぼ覚えています。 
「うちの旦那の話を聞いてほしい、自ら呼ぶのは珍しいからよっぽどの事。変に思うかもしれないけど聞いて」
女性は綺麗な40代ぐらい、男性は品がいい50代ぐらい。話し方は穏やかでした。 

話の内容はこうでした。
まず信じてもらう為なのか、その時の自分の身辺の事をこまごまと言い当てました。 

その後、
「近々恋人とN市に行く事になる。絶対行ってはいけない。
 まぁ行く途中に軽い事故に遭い、行く気も失せるだろう。
 本当ならこれから色んな災難が起こる。それを少しでも阻止したい。 

 この千円札を持っていてほしい。
 使うと今の生活を支えているもの、生活の場をまず失う。その後さらにひどい状況になる。
 状況が改善するには年単位かかる。 

 ○歳になったら旅をしている占い師に会う機会がある。会って話を聞くこと。 
 ある事とそれが起きる年齢、妹の事を言われるが、その年齢の時には妹と近いところで生活している。 
 それまでは、まさかこの土地で近くに妹と住むわけがない、と思っている。 
 占い師のいうある事なんて起きない。

 難しいが、母親に会う必要性が出てくる。
 頑張りなさい」 

細かいとこは長くなるので省きました。 
怖い話や不思議な話大好きなので興味深かったが、
言い当てた事は、すごい小さな田舎の街だったので、なんか見たり聞いたりしたのだろうと思った。 

千円札もらう時、「私は予言ができるわけじゃない、分かっている事実を言っている」と何度も言っていたのが、
なんか痛い人なのかな、という印象だった。 
話を聞いていた経営者の奥さんも、その夫婦が帰った後、 
「気にしない方がいいよ。
 あの人、この店がオープンした時も、
 『この店は奥さんが外国人と逃げた事が原因でなくなる』なんて失礼な事言いに来た。
 変な人だから気にしない事」と言っていた。 

が、数日後。おじさんが言っていた事は本当になった。 
まずN市に行く途中事故に逢った。 
当時10代だった事もあり、深く考えず千円札でお弁当を買ってから、
本当に生活の場を失い、本当に大変な目に遭った。

数年後、当時のバイト先が気になり、マスターのお店を訪ねると、 
奥さんがフィリピン人の男性と逃げてお店はなくなっていた。 

占い師にも会った。 
妹と近所に住んでいる。まさかと思ってたのに。 

母親も探している。 
もう一度あのおじさんに逢いたいです。 


536 :本当にあった怖い名無し:2008/11/28(金) 22:02:23 ID:FAs5DlZq0
>>533 
ふえー。何で1,000円札なんだろうか。 
その男性は何のお仕事をしている方なんですか? 


537 :本当にあった怖い名無し:2008/11/28(金) 22:03:26 ID:8eGp2R3Z0
>>534-535 
ありがとう。 
興味深い内容だった。俺もそんな人に逢ってみたい。 


539 :本当にあった怖い名無し:2008/11/28(金) 22:11:58 ID:C5R+NTfx0
533です。 

>>536
なんで千円札なんだと自分も思いました。 
偽札配ってる人?とか。 

マスターはやくざのお偉いさんだと言ってましたが、 
かなり品が良くて、そこはとてもなまりがきつい土地なのに、標準語だったのも印象的でした。 

>>537
次その人と会うことが出来たら絶対連絡先聞きます。 

ありがとうございました。

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