久しぶりに来た公園

58 :本当にあった怖い名無し:2010/06/21(月) 22:43:39 ID:CMYtwyY80 
私は久しぶりにこの公園に来た。 
幼稚園の隣の小さい公園。 
あるのは滑り台と、砂場と、ジャングルジムと、鉄棒と、ブランコ。 
幼稚園と公園は隣接していて、西が幼稚園、東が公園、北側にはアパートがあり、南側は道路になっている。
公園の真ん中らへんに砂場があり、滑り台と鉄棒はアパートの方に、ジャングルジムは東の端に、
ブランコは道路の方にある。
道路を挟んで公園の向かいには、くすんだ窓の付いた小さい物置のような建物がある。 
私がブランコに乗っていると、前からトラックがやってきた。 
こんな狭い道路を、あんな大きなトラックが通るのは大変だなぁ、と思いながら見ていた。 
トラックが過ぎた後も、たまに車が通り過ぎていった。 
ふと、ブランコの真横の物置のような建物の窓を見ると、男の子と目があった。 
内心ドキッとした。でもすぐに、男の子の顔が描かれた『とびだし注意』という標識であることに気づいた。 
どうやら物置の中にしまわれているらしい。
何故しまってあるのだろうか、壊れたのだろうか、と少し考えてしまったが、 
標識はしまってあるのではなく、ちゃんと道路に建っていた。 
窓がくすんでいるせいで、倉庫の中にあるように見えただけだった。 

















337 :本当にあった怖い名無し:2010/06/30(水) 04:30:27 ID:VI3xpxZj0
>>58 
南側は道路になっている→
公園だった南側の場所が一部、道路に変わっている 

前からトラックがやってきた→
ブランコのあった場所は道路になっている 

トラックが過ぎた後も、たまに車が通り過ぎていった→
「私」とともにブランコも存在しないので、車がすり抜ける

ブランコの真横の物置→
道路になっている場所にブランコがあったとすると、物置がブランコの真横という位置関係が成立する 

物置のような建物の窓を見ると、男の子と目があった→
公園から道路にむけて標識を立てれば、
存在しない「私」とブランコをすり抜け、真横に位置する物置の窓に標識が映る

内心ドキッとした →
以前は存在しなかったものだったので誤認した 

窓がくすんでいるせいで、倉庫の中にあるように見えただけだった→
標識は公園から道路に向けて立っていて、窓に映っている 
(標識、私、ブランコ、窓は、直線上にあるが「私」「ブランコ」は映らない←存在しない) 


怖い要素→
語り手となっている「私」はすでに死んでしまっている 

トリック→
以前と現在では公園の地形が変わっている

と考えるとスッキリまとまります・・・

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