ローカルなテレビ局の企画番組

203 名前:本当にあった怖い名無し :2006/03/10(金) 21:06:30 ID:vzExcOOS0
昔から色々なものが見えましたが
そんなのは9割方気のせい、おばけなんて嘘さっ
という気持で生きてきました。

そしてこの前、心霊スポットを普通にただまわるだけという比較的ローカルなテレビ局の企画番組を見ていた。
そして「ここに霊がいる」と映し出された画面を「へー、ここに幽霊いるのか。ふーん。」と思いながらしげしげと凝視していると…。

植物の葉っぱしか写ってなかった画面に、突然目のあたりの部分だけの黒猫の顔が浮かび上がった。
直接行っているわけでもなく、また、ローカルなテレビ局だからあまり良い機材を使っていないのかノイズだらけで彩度の低い画面にやけに明るくはっきりと。
私はゾっとしてあわててチャンネルを変えた。

その後、特にコレという事は起こらなかったが一つだけ変わった事がある。
それは前より色々なものが見えるようになったという事。
この前も肌色でぼんやりとしていて、なおかつくねくねと踊っているものの手と頭をちらっとだけ見た
見ちゃいけないものだと思い、目をそらしたが、ほんの一瞬だけ見てしまった。
屋根の上でくねくねとうねる髪のようなもの達も見た。

また、前から薄い煙のようなものがよく見えていたけれど、その煙の輪郭がちょっと見えるようになった。
この前見えた煙はなんか大鎌を持って肩の尖ったヨロイのようなものを着ていた。
顔は骸骨で色はちょっと灰色がかった青だった。
私が見た事に気が付いたのだろうか、煙も私の事を一瞬だけど興味ぶかそうに見ていた。

色々見えた事や感じた事はあったけど、それは錯覚や嘘だとずっと思っていた
でももう認めるしかない、幽霊や精霊、妖精、その他色々なものは確実に存在する。

まあ認めちゃったら逆にもうなんとも思わなくなったけどね。
いるかもしれない、いないかもしれないという存在感が恐怖なのであっていると確定したら全然怖くない。

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