ブロック塀の上を誰かが走っていく影

991 名前:本当にあった怖い名無し :2006/02/23(木) 15:48:19 ID:1p22iG/L0
一年に何回か、どうしても眠れず結局朝まで起きてた、という日がある。
その日もそうで、適当に寝返り打ってぼんやりと布団の中でごろごろしていた。
そして明け方四時ころ。突然、裏の家の犬が吠え出し、そのすぐ後、
隣家との境のブロック塀の上を誰かが走っていく影が障子越しに見えた。

塀の向こうはお隣の家の玄関で、玄関は一晩中明かりをつけてるようになってた。
なので、横切る影ははっきりと、目で追うことができた。

この時、寝ぼけていた私は、何故か「酔っ払った大学生のいたずらか何か」
と思い込み、それなら一つ大声出して脅かしてやるべ、なんつって意気込んで
暗い中窓を開け放った。が、すぐに現実に立ち返り怖くなって慌てて閉めた。

朝、母親から「裏の家に泥棒が入った」と聞かされちょっとぞっとなった。

前の話へ

次の話へ