隙間女

426 名前:濡れ音 ◆thfiPvTYGQ :2006/01/21(土) 03:01:46 ID:jjk1/mtlO

名前間違えてましたすいません…orz…。

あっその前に洒落怖の隙間と言う話を読んで置くと怖さ倍増かもです。
今回の話の主人公はK先輩と言う高校の時の部活の先輩ですた。
漏れは高校二年まで演劇部と美術部と掛け持ちしててK先輩は美術部の部長で中学の時からの付き合いでした。

ある日文化祭の準備で漏れは小さいキャンパスに色塗りをしたり友人の版画の手伝いをしてましたK先輩はだいたい8号位の作品を描いてました。作業の途中で漏れはK先輩の横に座りました。

すると、いつもは緻密に塗り重ねる画法を特徴とするK先輩がペンキで色を塗るようにベタベタと憂鬱そうな表情で絵を描いてます。
先輩の絵の緻密さは外国に絵を提供したくらいです。
様子がおかしいなぁと思った漏れはK先輩に声をかけてみました。

漏れ「先輩どうしたんですか?筆すすんでませんよ?」
K先輩「あー●●(漏れの名前)…それがさぁ…●●はBちゃんの家の事知ってるよね?」
漏れ「A先輩から聞きました。」

K先輩は漏れがオカルター(WW なのを知ってたんでこんな話をしてくれました。

K先輩の家はおじいちゃんの代から釣具屋を営んでおりK先輩はよく釣具屋さんの常連さんの相手をしているらしいです。

夏休み、K先輩はいつもの様に夏休みシーズンをむかえ地元に釣りに来た人々の接客をしてました。
K先輩は三姉妹の真ん中で上のK先輩のお姉さんもお店に出てました。

するとK先輩のお父さんが「K!あーそこの冷蔵庫から餌出してくれ」
と言われゴカイなどの釣り餌を入れておく小さな冷蔵庫(ホテルの備え付けを想像していただきたい)に行こうとしたところ手が離せなくなりK先輩のお姉さんが釣り餌を取り出して居たのですが
「ひっ」と言う軽い悲鳴を上げて動かないのです。
その様子にK先輩の父親は「早くせんかっちゃ」とお姉さんをせかしお姉さんは冷蔵庫からゴカイを取り出しお客さんは一斉に帰って行きました。

K先輩「お姉ちゃんどうしたんよ?」
K姉「Kちゃん…冷蔵庫…見て。」

冷蔵庫には釣りにと爺ちゃんのお気に入りの緑茶しか入って無いしまあ中にはびっちりと干からびたゴカイが死んでいるがそんなもんは見慣れてる
K先輩が冷蔵庫を開けて見ると中に黒いロングの赤いと白のワンピを着た女が冷蔵庫の中に手足を不自然に曲げて入ってたそうです。

その日以来K先輩の家に、「隙間女」が現れるようになりました。
ある日はK先輩の妹さんがタンスの引き出しを開けるとその女がタンスの引き出しの中に入っているのです。

K先輩の家のありとあらゆる隙間に女は入り込んで笑ってるそうです。

しかし、K先輩はその女を知っていました。
そしてまたBさんの同居生活に戻ります。
K先輩はA先輩を介してBさんと仲が良く二人とも少年マンガ(特にジャンプ)が好きでお互いに名作を貸しあっていました
ある日、K先輩はBさんの家に借りた漫画を返しに行ったそうです。

まったりとお茶とお菓子をBさん宅でいただいたK先輩はお手洗いを借り、そろそろ帰ろうと居間へ行こうとしたとき、
ある部屋が目に止まりました。
前にK先輩が老人を見かけた部屋です。
意識しまいとしたK先輩でしたが、その部屋に異変を感じました。
その部屋は前来た時と同じく少しだけ隙間が開いていました。
そこにあの「隙間女」がいたのです。
女はK先輩を認めるとこうなんというか目の前に膨張して迫って来たそうです。
K先輩が軽く悲鳴を上げると居間からBさんが出てきて
「Kちゃん?大丈夫?」
と声をかけられるときには女は居なくなってました。

K先輩は、帰り道で肩がとても重く感じたそうですそして、その3日後に隙間女が現れたと言うことです。

K先輩「持ち帰って来たみたいなんだよね。」

と先輩は言ってました。その後、K先輩に隙間女の行く末を聞いた所。
またもや現象が起きたらしいですが…

隙間女後日談

隙間女は一週間近くK先輩の家に居着いていたらしいですがある日からぱったりと居なくなってしまったそうです。
そんなある日…これはK先輩の妹さん(K妹とします)がK先輩に話してくれたそうなんですが、K妹さんは霊感がある方で色々と見えるらしいです
そのK妹さんによると受験勉強で深夜まで起きて居た時のこと、ペタペタと廊下から誰かが歩いて居る足音がして勉強に飽きかけていたK妹さんは、音のする廊下を覗いて見ました。
すると市松人形のような八歳くらいの女の子がペタペタと廊下を歩いて居ます。
女の子は廊下の隅の隙間に手を入れるとその隙間女を引きずり出し
「ここは私の家だ出て行けと。」
女の子が言うと隙間女はふっと透明になり消え失せたそうです。


K妹さんが言うには座敷わらしみたいなもんじゃないかということです。

終

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