カツッ…

786 名前:本当にあった怖い名無し :2005/12/14(水) 05:38:56 ID:Kh7UkUsjO

美人の幽霊の下半身まるだしサンタコスなんて妥協もなにも望むところだ。
そしておはよう。

それはそうと、ほんのりな話をひとつ。
俺の部屋ではいわゆるラップ音というやつがなる。
ベッドに横になりながら読書をしていたり、テレビをみてたりゲームなんかをしているときに
部屋の角(部屋は4畳半の正方形、東と北側に窓があり、机は北西の角)にある勉強机の奥のほう(壁と接してる部分)らへんから
「パキ」とか「ペキ」とか「カツッ」って音がする。
いつからなるようになったのかは知らないが、もう中三の頃からなっているのは確かだ(現在大学一年)。
なる時間に規則性はなく昼でも夜でもなるときはなる。
また頻度もばらばらで日に何度も聞くひもあれば一度しかならなかったり
ならない日もあるかなり気まぐれや。
その音はもしかしたら家のきしむ音みたいないわゆる家鳴り?のようではないかと思ったこともあるのだが
自分の中でなんとなくそう言うものではないと感じていた。
そして、ある日それが確信となる事件が起きるのであった。

ある日、友人がアロマテラピーとかいうお香みたいなものにこっているらしく、
友人の家に遊びに言った際にキャンドル型の奴を一つもらって来たので自室の部屋でそれを焚いてみたのだ。
それが思いのほかよく、なんだか心地よい香りに部屋が包まれて非常にリラックスでき、その日はぐっすり眠れた。
翌日、それに気をよくした俺は自分もアレを買ってこようと友人に売っていたところを聞き、
近くのホームセンターの売り場へいって例のものを発見したのだが、
貧乏性な俺は少々高い値段だと思い(正確な値段は忘れたけど数回分でコレだけかよ!って思った)
なぜかそこで買うのを止めもう少し安いものはないかとほかの商品に目をやった。
そして俺が見つけた代用品というのが「青雲」と箱に書かれたお香を細い棒状にしたモノ。
そう、線香だった。
線香というと、田舎のじいちゃんちというイメージがあり、コレならなんとなくリラックスできるだろうと思ったのだ。

ラップ音に対して線香はまずいだろ…なんて思う人もいるだろうが、
当時の自分は(いまもだが)部屋のラップ音は全く気にしておらず、線香を買うときも
「ついでにラップ音が消えてくれればラッキー♪」
くらいにしか思っていなかった。
しかし、それが行けなかった…。

線香289円と100円ライターを買い意気揚々と家に帰りた俺は
早速、飲み口のかけた湯のみを用意し、机とは別にあったコタツの上真ん中に湯のみをおき
そこに線香固定用の粘土を敷き、そこへ線香をさし火をつけた。
部屋が線香のほのかな香り、どこか懐かしい感じで田舎の自然の安らぎを連想するような香りに包まれ
いい気持ちでリラックスしながらベッドに横たわりボケーっとしていた俺。
がしかし、この心地よさは長くは続かなかった。
時期が残暑厳しい秋口だったので網戸にしておいたのだが、
線香一本といえどなかなかどうして煙がこもる上にだんだん匂いがきつくなってきたのだ。
結局5本くらい消費したところで、なんだか眠くなったので歯を磨いて就寝した。
線香を焚いた時間はだいたい21時~22時くらい。
そして事件は夜中起こった。

その夜はいつもよりすんなりと眠りに入ったのだが、眠りにどれくらいだろうか
スッと目が覚めうっすらと意識が現実に引き戻されていった。
月明かりだけの薄暗い部屋で虚ろな意識の中ぼけーっとしているといつものあの音が聞こえたのだ。
「カツッ…」   「カツッ…」      「カツッ…」
聞こえてくるのはいつもの音なのだがなぜかいつもよち調子が違うように聞こえた。
いままでに無いような頻度で鳴る音、そしてどことなく不機嫌にも聞こえた。
そのまま布団の中でボケーっとしてるとまた
「カツッ…」   「カツッ…」      「カツッ…」
と、一旦途切れたと思った音がまた鳴るのだ。
まぁその場は睡魔に勝てずそのまままた寝て朝を迎えたわけだが。

翌朝、朝飯を食べながら昨夜の音のことを少し考えたが、
まぁどうでもいいかなんて思って学校へ、そして日が落ちた時間に帰宅。
また線香をたこうかなぁなんて思って自室のドアを開け部屋に入った瞬間だった。
「…?」
なんだろう?いつもの住み慣れた整理整頓されていない汚い自分の部屋なのになぜか違和感が沸いた。
まず鼻についた線香の匂い、まるでここは仏間かと思うほどのきつい線香臭。
そして、なんだかわからないけど居心地の悪い不快感がした。
まぁすぐに昨日の線香が原因なんだなぁと思った。
考えてみれば、4畳半の部屋で線香たいたんだから当たり前っちゃぁ当たり前なんだけど、
布団にも座布団にもなんか部屋全体に嫌な匂いがくっついちゃってこりゃ参ったななんて。
その日は結局、匂いそのままで線香は焚かず寝たわけだけど。

そしたらまた来ましたよ、就寝中のラップ音。
昨日と変わらず、なんだかラップ音の主?原因さん?が不快な調子で
「カツッ…」   「カツッ…」      「カツッ…」
なんてなるのさ。
このとき流石の俺も(あー、やっぱりこれはオカルティックなものなんだろうなぁ)なんて確信した。
んで、朝起きたときに部屋の隅に何かの気配を探りながら
「ごめんな…」なんて一言言った後、
あさいちでファブリーズ(霧状液を吹きかける消臭剤)で部屋中をファブっておいた。
そのおかげ?かどうかはわからないけど、その日は夜も何事も無く、就寝中のラップ音はそれ以降なくなった。

その後もたまにリラックスというか気分転換というか、
たまぁに線香をたくことはあったのだが、例の就寝中のラップ音はならなかった。
まぁ、未だに部屋で生活しているときの通常のラップ音は健在なわけだが。
そんな事件の影響か、俺もなんとなくオカルトをちょっとだけ信じるようになった。
今も部屋で過ごす時間が多く、相変わらずラップ音がするが
我が部屋の奇妙な同居人のようなものをたまぁに意識しつつ、線香事件以前どおりすごしている。

ちなみに俺の部屋は家の2階で、今は一回の今のコタツからノートPCで書き込んでいるので
あのことをオカ板に書き込んでいることは、ラップ音の原因さん?は知らないだろう( ´∀`)ハッハッハ



長くなってごめんね、推敲してなくてごめんね、
この時間帯はひといなそうだからってメモ帳にまとめて書かなくてごめんね  (終わり

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