好きな子の名前

102 名前:本当にあった怖い名無し :2005/11/06(日) 23:21:17 ID:3ewf3w7E0

数年前、友人の大学(俺とは違う大学)へ学食を食べに行った。
授業があるというので、図書館で時間をつぶそうと思い、図書館へ行くも、
特にそそられる本も無く窓際に設置された勉強机で居眠りを始めた。

寝不足もたたって、意外とすんなり眠れたがしばらくすると金縛りにあった。
金縛り事態は珍しいものでもないので、放っておいたら耳元でざわざわ…人の気配がする。
混雑した駅のように、大勢の人が行きかうような気配や声。
その中で、遠くから俺を呼ぶ声が聞こえた。
「授業の終わった友人が迎えに来てくれたんだ!」と思うも、体が動かない。
しかも、俺を呼ぶ声は、よく聞くと友人の声ではない。

さすがに怖くなった俺は好きな子の名前を必死に呼んでみようと試みる。
「…っ(声が出ない)……!…○…○○ちゃんんぁあ!!!」
ろれつが回っていない大声を発しながら、体をがばっと起こすと、辺りはシーンとした図書室。

時計を見ると友人の授業が終わるまで数十分。
春先+雨+窓際で体が冷えて金縛りにあったんだと思われる。
それにしても金縛りを解こうとして好きな子の名前を呼ぶとか俺は何を考えていたのか。
周りに誰もいなかったのが怖かった&幸いだった。



つーか金縛りの解き方知ってるのに何故それをやらなかったのか俺…_| ̄|○

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