漏れの初恋

138 名前:漏れの初恋 :2005/09/18(日) 21:34:56 ID:LkQNcVtf0

小学校のとき墓地で肝試しをしたことがある。 
また明るかったけど、クラスの女の子と一緒だったからかなり盛り上がった。 
結構かわいい女の子が漏れのシャツの裾をつかんでついてくるにすごい、 
萌えた記憶がある(w 

んでその帰り、学校の前を通ったんだが、肝試しのせいでみんなテンション高くて、 
門の閉まった学校に侵入し、門と校舎の間の隙間でみんなで固まって、 
だんだん暗くなり始めた時間の中、学校の怪談でもりあがったりもした 

漏れのシャツをつかんだ女の子は、墓地からはちと離れたところにいて、 
残念だったりもしたんだだけど、怪談話のときはすぐとなりにいて、 
怪談の怖さより女の子がすぐ横にいるほうが興奮しますた 

怪談を披露しているなか、その女の子がずっと校舎の見上げていた 
なんか呆然としていて、漏れも当然、その視線をたどった 
校舎の3階の教室の窓だったけど、普通に机が見えた 
女の子は一言ぼそっとつぶやいて、呆然となっている意味がわかった 

漏れと女の子は立ち上がって、みんなに帰ろうと促して、 
二人で一目散で逃げた。 
女の子は漏れのシャツをまた掴んでいたけど、 
かけっこの得意な漏れにとっては邪魔以外の何者でもなかったけど、 
一緒に校内から逃げた 

女の子がつぶやいた台詞は「机」だった 
校舎のすぐそばのグラウンドに立って、校舎を見上げて、角度的に不可能なはず 
机が見えることは。 
別に霊を見たとか、死体を発見したとか、異常者に遭遇したわけでもないけど、 
見えないはずのものが見える、ということが、こんなに怖いとは思わなかった 

ただそれだけ 

前の話へ

次の話へ