白金にまつわる話

42 名前:中岡先生 投稿日:2001/03/03(土) 03:15
知る人ぞ知る港区の白金トンネル。幽霊が出るって有名な場所だ。 
実際、なんか気味が悪いんだよね、あの辺って。 
(住んでる人ゴメン) 
で、この間叔父さんから聞いた話。 
都内で小さな商店を持ってる叔父さんは、その夜、 
店も終わり、仕事関係の人に持っていく物があったので、 
車で五反田に向かった。途中、いきなり尿意をもよおしたが 
我慢していた。とうとう我慢できなくなり、 
白金トンネルの近くで車を停め、 
東大の研究所の裏あたりの藪の中に入っていった。 
俺なら行かないけどね。東大の研究所ってものすごく広くて、 
確か昼間は植物園ってことで一般の人も入れてたと思う。 
周りはずうっと金網で囲われてて、鬱そうとしていて、昼でも 
ちょっと怖い。でまあ、叔父さんは人目を避けて、 
藪の中で用を足してたわけだ。 
ほーっとしていると、足元でかさかさ音がする。 
まさか蛇じゃないだろうなと、さっと緊張したが、 
見ると何かが動いている。 
暗くてすぐには分からなかったが、よく見てみると、 
マンホールのふたぐらいのでっかいコマがぐるぐる回っていたという。 
模様というか、柄がなんとも古臭いコマだ。 
「!!!!?」 
叔父さんはものすごい恐怖心におそわれ、一目散で 
車に戻り、仕事も忘れ、家にすっ飛んで帰ったそうだ。 
その話を聞いて、俺は「それってUFOなんじゃない?」って 
言ったんだけど、「いや、あれは間違いなくコマだった」って。 
でも何で・・・。 
調べると、江戸時代あそこらへん一帯が処刑場だったってことは 
分かった。そのことをこの正月に友人に喋ったら、「そうか・・・」 
ってだまりこんじゃった。なんでも、白金の有名な「Mホテル」 
に彼女と泊まったときにとんでもない経験をしたというのだ。 

そいつが彼女とメシを食って、青山のクラブで遊んだあと、 
その「Mホテル」に泊まった。 
まあ、Hしてそのまま寝たわけだな。 
すると、夜中にそいつはふと目がさめた。 
何か音がする。 
寝ぼけた目であたりをうかがうと、洗面場でだれかが手を洗ってるような 
気配がする。頭だけ起こして洗面場のほうを見ると、 
くもりガラス越しに人の影が見えた。 
そいつはとっさに、だれかが部屋を間違えて入ってきたに 
違いないと思った。が、鍵をロックしたことを思い出し、 
とたんに恐怖心におそわれた。瞬間、金縛りになってしまった。 
隣の彼女を起こそうとしたが、体が動かず、声も出ない。 
すると、部屋の隅のほうで視線を感じた。目だけ動かして 
そっちを見ると、そこに、ざんばら髪の落ち武者の首が浮かんでた。 
口の端から血を流し、目は真っ赤に充血している。 
「ギャーッ!」 
心の中で叫び声を上げると、その首がビューッと自分の 
ほうへ近づいてきた。そして、目の前でピタリと止まり、 
「おのれええ」 
といったという。 
そいつはそのまま失神してしまった。 
翌朝目がさめるとそっこうでチェックアウトしたという。 
彼女には何も話さなかったそうだ。 
そいつは今でもその首が頭にこびりついて離れないといっていた。 

以上、白金にまつわる俺が聞いた話。 
スレ違いかもしらんが、白金の「Mホテル」には行かないように・・・ 

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