ここにも
273 名前:ここにも :2005/07/09(土) 14:27:35 ID:lgm6vA4x0
ツレ2人と俺の3人で心霊ツアーIN地元をやってたんよ。
で、雰囲気を盛り上げる為にでかい公園の横で恐い話をしてたわけさ。
深夜1時過ぎっつー事もあって、なかなか上々?な感じにはなったんだよ。説明すっと、空気が何かジメッと重い・風もないのにパサッと落ち葉がまとめて落ちてくる…公衆便所で連続水流し音×数度@不定期。
ま~嫌な予感(期待感?)がいつもの十倍(当社比)でツアー(車)START!
1発目は殺人現場に行ったわけなんだよね。
「こちらが殺人現でございま~す!」
おいらはバスガイド風にアナウンスサービスをしたんだな…。
が、明るい声とは裏腹に背中に寒気がドッカ~ン!何故か涙がどば~!!
まじで、涙がドバドバ止まんないだよ。驚き&不思議感と共に助手席のツレを見ると…そいつも笑いながら涙ダクダク。
お互いに「何で泣いてんだよ!ケラケラw」「お前こそどうしたんだよw」とかふざけながらもチョイ嫌な予感。
よしゃ~良いのにさ、またもやおいらはやってみたんだな…バスガイドアナウンスをさ。
「こちらが自殺現場でございま~す!」
ドドっドっか~ん!さっきより3倍増し(当社比)の寒気が来たんよ…っつーか余韻で背中がピリピリ・ゾクゾク電気が帯電してるみたいなやつ。涙ももうドバドバ。笑いながら号泣状態。チラッとみると助手席のツレも涙流しまくり…。
流石のおいらも思ったね…「まずい、ヤバい、本物だこれ…」。
ポソッとおいらはツレに呟いた
おれ:「今日…当りだよな…これはヤバいよね」
ツレ:「うん…やばいかも…」
おれ:「ヤメた方が良いよな…寒気&涙凄いよな?」
ツレ:「ん~こんなん初めてだは…やめるか?」
おれ:「だよな…止めよう。デニーズでも行こう」
つれ:「うん、早く行こう…」
てな具合で急遽中止で逃げる様に車を発信させたんだが、車内はもの凄~く重い空気に覆われてるんだな、これがさ。
寒気&涙は止まったが、何故か言葉が出てこないんだよ…空気に完全にのまれてるかんじ…何とも説明がつかないが嫌~な雰囲気継続中って感じかな。
車を発進させ深夜の住宅街を左折、会話をするわけでもなく静かな車内。
勿論、怖い?状況・雰囲気継続中。
おいらはラジオをつけたんだな、FMでインストロメンタルが流れてて…雰囲気は変わらなかった。っつーか、より車内の重さが増した感じだった。
300m位走ったとこで住宅街の中の信号につかまる…全く車なんて通らない。おいらの通りは置いといて、交差する道は一応バス通りだし…深夜とはいえ一台位通ってもおかしくないのに…けど、信号は変わらんしポツンと1台in交差点。
ちなみにそこは都内で23区内。深夜とはいえ人が歩いていても、そんなに不自然ではない場所…ん~タイミングって凄いよな~。
んでさ、その信号が変わんないだ。実際にはたいした時間ではないんだろうけどさ。車内は沈黙…ラジオの音楽だけ。
で、おいら「はやく変わんね~かな~信号。ここ曲がればすぐなのに…」ってジレジレしながら信号見てたわけなのよ。
そんな時に「カン…カン…カン、カンッカンッカンッ!カンッ!!」頭の中に直接響く様な(聴覚省略って)感じでアスファルトを女モノの靴でガツガツ走る音?が後ろから聞こえてきた。
「エッ?!何だっ!?」おいらの頭は「!&?」で声も出なかかった。
その瞬間、助手席のツレが「出せ!!車!出せ!!早く!!!」叫んだ。
その声で我に返り(?)信号無視で急発進。
発進すると同時に左側の窓の外視界の隅に白い何かが走り抜けた…。
もう、頭の中はパニックよ。
怖いっつーより?マークだらけ。意味も状況も???ですよ。途中の車内なんてず~っと無言。不思議過ぎ&怖さ?で言葉が出てこない。
そんなこんなでたいして距離もないから、速攻デニーズについたわけさ。
席に着いてコーヒー頼んで一服、ここらで落ち着いて来た。
オレ:「交差点で聞こえたよな?」
ツレ:「うん…聞こえた…ヤバかったな…」
オレ:「絶対に来てたよよな?何が聞こえた?」
ツレ:「女が走って来る音。カンカンカンってやつだろ?」
オレ:「そう…やっぱ。聞こえたっつーか頭に直に響いたよな…」
ツレ:「うん…」
ウワ~やっぱりそうか、聞き間違いや幻聴じゃなかったんだ…恐怖とほんのチョッピリ感動?がおいらを襲った…。
くだらない世間話とともに、最初に訪れた殺人事件が未解決な事やらを思い出し話していたんさ。
その事件の詳細は深夜か朝方に小さなクラブでママが深夜~朝方に殺されていたっつ事件。事件後しばらくは現場近くで刑事が聞き込みなんかをしていたが(小?中学生だったおいらも刑事に話しかけられ、警察手帳を見せてもらい喜んでた)結局犯人は見つからず…。
まー、1時間もたつと恐怖もかなり落ち着いて、何か?方がでかくなってくるだよ。
実際に起きてしまった事には自信をもって「すんごい寒気と涙が止まらなかった」「絶対に足音が聞こえた」「何か白いモノが横を通り過ぎた」って言えるのだが…何とも?な感じなんだよ。
2つのスポットを通らないと俺は家に着けないんさ。
だいぶ雰囲気は落ち着いたものの、もう1度1人で2つの現場を通るのは勘弁していただきたい俺は帰宅の「予行演習」をツレに頼んだ。
家の立地条件を重々承知しているツレは快く「予行演習」に付き合ってくれた。
まずは殺人現場…寒気はするものの問題なし。
続いて自殺現場も問題なし。
足音の聞こえた交差点はパスして戻った。
もう一度殺人現場・自殺現場と周回してみたが問題なし、車内に安堵感が包んだ…。
「最後にあの交差点も行ってみようぜ」
「そんでお開きにしよう」
と、ラスト予行演習をスタートさせた。車内は2回とも何もなかった事にだいぶ自信も出てバカ話とともに殺人現場&自殺現場を通過する、そして遠くに例の信号が見えてきた。
またもや信号は赤…「感応式なのかもしれないから仕方がないか」おいらはそんな事を考えながら止まる事に少し不安を覚えて、徐行しながら交差点へと近づいた。
まんまと信号は変わらず…。
車内はまた沈黙状態。
先程の余裕は消し飛んでラジオの音楽だけとなり、嫌~な予感。
「カツン…カツン・カツカツカツ」
聞こえてきた…また聞こえて来たんだよ!足音が!
もう、速攻で信号無視だよ、アゲイン。
運転しながら震えが来たよまじで。助手席のツレも真っ青になって前見てるだけだし…。
デニーズに戻り駐車場でツレに言った。
「やばい、完璧に本当だったな」
「うん…」
車内は前にも増して重~い雰囲気、会話もはずまない。
何より助手席にいたツレの顔色が全く戻らんし、挙動がちょっとおかしい。
そんな嫌~な雰囲気のなか駐車場で1時間位時間をつぶすと明るくなってきた。
流石に帰宅したくなってきたし、明るくなってくれば大丈夫とツレを送る為に車を発進させ、車は直にツレの家の前に着いた。
オレ「おう、またな。今日はやばかったな。」
ツレ「うん、じゃ」
な~んかおかしい。いつもの様子に全くツレが戻らん。
オレ「どうした?大丈夫か?」
ツレ「うん」
オレ「どうしたんだよ?」
ツレ「あんま気にすんなよ…」
オレ「何かあったんか?」
ツレ「2回目に足音が聞こえた時にさ…」
「音楽と一緒に女の声が聞こえたの…気づかなかった…」
オレ「いや、気づかなかった。なんだよそれ?」
ツレ「また来たら呪う…ってさ。」
オレ「…マジかよ。」
ツレ「あんま気にするな、塩でも肩に降っとけ、じゃーな」
いっそいで家に帰って、布団の中で猛反省するオレでした。
月日が流れあの日から数年が経ち(あれから例の交差点は意識的に行きませんでした)夕方のニュースを見ていると、例の殺人事件の犯人が時効ぎりぎりで逮捕された事を伝えた。
犯人は別の窃盗事件で服役していたが、しょっちゅう殺した女の人の幽霊が出て来て耐えられなくなり、自ら犯行を告げたそうです。
ま、その被害者の方の幽霊だったのかどうかはわかりませんが感無量だったっす。
心霊ツアーもたま~に当りが出るから皆さん気を付けてね~。