鶴ヶ丘団地
844 名前:本当にあった怖い名無し :2005/05/22(日) 22:03:55 ID:7D0E072r0
中学のとき先輩に聞いたお話。
先輩のいとこ(男性Aさんとします)が実際に体験した話、って言ってたけどもし似たような話を知ってる人がいたら教えてください。
長いよ。
Aさんが大学時代の仲間5人で飲んでいた時のこと。
もう何年も前に、東京と埼玉の境目くらいにある鶴ヶ丘団地っていう団地(今もあるのかこういう字なのかも知らない)が、建設途中にありえないくらい事故が多発して(人が死んだり、とか)建設半ばでそのままの状態で放置。
で、結構心霊スポットで有名らしくて酔った勢いもあり今からそこへ行ってみよう、ということになった。
で5人(男3人女2人)は車で鶴ヶ丘団地に向かったのね。
着いた時にはもう深夜ですごい雰囲気のある感じだったらしいんだけど、とりあえず5人は中に入ってみることにした。
でも女の子の1人(B子とします)は結構霊感ある子だったらしくて「嫌だよーやっぱり帰ろうよー」って言ったんだけど、皆入る気満々だったから仕方なくそのこも付いてきた。
5人で懐中電灯持って中に入ってみたんだけど真っ暗ではあるが別段何が起きる訳でもなく男の子達は「別に怖くもねーな」とか「本当に心霊スポットかよー」とか笑いながら話してた。ふと気づくとB子が一人重い足取りで一番後ろからとぼとぼついてくる。
すると突然、男(おっさん)の声で「お前達・・・ここに何しに来た・・・」と後ろから声が聞こえる。
見るとB子が下をうつむいたまま男の声でしゃべってる。
どう考えても普段のB子からは出ないようなしゃがれた声で、しかも怒った口調だったのでみんなその場にすくんでしまった。
男の声が続く。
「此処はお前達が来る場所じゃない・・・1時間以内にここに戻り花を供えていけ・・・」
声が言い終わるとB子は元に戻ったが、お決まりだけど何も覚えてない。
ゾッとした5人は、すぐさま車に飛び込んで花屋のある街まで戻ることにした。
なぜか通る信号は全て青。あっという間に近くの街まで出ることができたんだけどよく考えたらこんな時間に開いてる花屋はない。
出るときはパニック状態だった5人もちょっと落ち着いてきてもうあんな所に戻るのはご免だ、ということになりその日はそれぞれの家に帰ることにした。
んで、しばらく5人で飲む機会も無いまま時がたって数ヵ月後ひさびさにまた5人で飲むことになった。
まあ普通に世間話しながら飲んでたんだけど、男性のうち1人が思い立ったようにAさんにこう言った。
「そういやおまえさあ、去年の夏団地いってから俺にイタズラ電話してない?」
もちろんAさんはそんなことしてない。
けどAさんにも他の4人にも思い当たることがあった。
その電話は5人にあの日と同じ日曜、同じ時間にかかってきていた。
イタズラかと思って放っておくと忘れた頃にまたかかってきたという。
その電話の内容は男性の声で、「鶴ヶ丘団地ですけど花がまだ届いてません」だって。
まあ、今思い返すと本当の話かどうかわかんないけどね。
その時は中学生だったしとにかく怖かったよ。