老女が私の足を

814 名前:本当にあった怖い名無し :2005/05/21(土) 10:10:50 ID:lmafvYcv0

まだ6.7歳だった頃の夏。寝てる時に暑くて戸の近くに寝ていたので、そっと引いて少しだけあけて廊下に足を出してた。 
ひんやりとした感覚が気持ちよくそのまま眠ろうとしたときに、突然ぎゅっと足を掴まれた。 
恐怖より混乱する私、廊下を見てみると見たことのない老女が私の足を握っていた。顔はこっちとは違う方向をうつろに見ている。 
恐怖で声も出ない、動くことも出来ない私はそれでも必死に声を出そうとした。 
その時気配でも感じてくれたのか隣の母ががばり! と起き上がった。 
「あ、助かった」と思った。母を見ると、私のことは一切見ず老女を見て目を見開いて驚いている。 
安心したのか、動けるようになった私はお母さんと声をかけると、廊下を見たまま、大丈夫だからこのまま寝なさい。言われた。 
それでも怖くて、足を布団に戻そうと抵抗をしようとしたら、その老女はこっちを(私ではなく母を見てたと思う)見てからすっと消えていった。 
恐怖から解放されたからか、すっと寝てしまったようで、その後の記憶はない。 
翌日、母にそのことを聞くと、何それ? 子供にもわかる明らかな嘘っぽい答え。 
(母は嘘がつけないタイプ)夏が近づくといつもこのことを思い出すよ。 

前の話へ

次の話へ