痴漢

361 名前:本当にあった怖い名無し :2005/04/13(水) 16:56:57 ID:Cbm6PYiM0
5年前、本屋で生まれてはじめて痴漢のようなものにあった。 
具体的には痴漢と呼べるようなものではなかったのかも知れないが、 
立ち読みしてたら、移動するたび、いかにもなお方に体をくっつけてこられた。 
それまでそういった経験がなかった私は、超ガクプルもので本屋を飛び出した。 
その人は、追ってこなかった。 
それから3年ぐらい、たまにその本屋へいったが、彼の人には出会わなかった。 

2年前、その本屋が入っているビルに用事があって寄った。 
上の階に用事があったのでエレベーターに乗った。 
何人かが私と一緒にエレベーターに乗り込んだ。 
そこに5年前の痴漢(もどき)がいた。 
私、顔面蒼白。 
後ろをとられないように、壁を背にして他の人の影へ必死で隠れ、 
彼の人の顔を見ないように、平静を装って次の階でおり着いてこないのを 
確認すると、ダッシュで逃げた。 

そして、一昨日。 
午後9時をまわった頃、会社の用事で電器屋へ行った。 
備品を購入し、再び会社へ戻ろうとカウンターで領収書を 
切ってもらっていたとき、彼はいた。目がばっちり合った。 
彼は笑っていた。顔面蒼白になる私。 
(いやいや、まてまて…この人はあの時の人じゃないかもしれない。 
 ただ通りすがっただけの人だよ。大丈夫大丈夫。) 
恐怖でおののきながら、カウンターで領収書を書いてもらう私。 
ひざはガクガクで、店員さんと話す声は震えてました。 

領収書を書いてもらい、出口に向かうと、 

彼、待ってました…(泣) 

いや、本当待ってなかったと思いたい。 
私の自意識過剰だと思いたい。 
でもその人なんか恥ずかしそうに笑ってるんだよ… 
私の方みながら…(泣) 

その後は、平静を装いながら、別の売り場へ引きかえし、 
ぐるっとまわって別の出口から帰ってきました。 
お目汚し駄文すいません。 
本当に怖くて怖くて… 

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