不可解な授業

864 :本当にあった怖い名無し:2018/08/13(月) 10:54:25.50 ID:9tkH2O/30.net[1/8]

学校の授業であった、今思い出しても不可解。 
というかヘンな出来事です。 
長いけど、ちょっとつきあってくれ。

小学校一年生の出来事。 
当時、自分が通ってた小学校の体育館は2階に設置されてて、 
ちょっと変わった構造だった。 

それである日、先生が 
「自分の座布団をここに並べて、自分のにはビニールをかぶせなさい」 
って言ったんだ。 
体育館のステージの下、 
ってパイプ椅子とか畳んで仕舞っておくスペースになってるじゃん? 
この小学校は、ステージの下から電動で床がせり出てきて、 
ベルトコンベアみたいな感じでものが収納できるようになってた。 
『なんでわざわざこんなことさせるのかな?』 
って、不思議に思ったけど、小一の頭じゃ上手く言葉に出来なかった。

それから、多分放送室だと思うんだけど、 
撮影ブースみたいなところへつれていかれた。 
そこで、年配のおばさんとベンチに一緒に座って、 
お遊戯というか、曲にあわせて簡単な体操をするのだと言われた。 
映像を見ながら振付を覚える。 
教育番組のエンディングにある、みんなで歌って踊ってみたいな感じ。 
けど、映像の中でベンチに男性が座ってて、 
曲が終わりを迎えると郵便ポストみたいなのに、お金を入れていた。 
募金なのかな? ヘンな番組だな。って当時は思った。

本番になった。 
ベンチの端に人男性が座ってて、次におばさん。 
おばさんの隣に2人分席が残ってて、曲のワンフレーズごとで交替しなさいと言われた。 
仕舞った座布団がなんでここで出てくるのか? 
男性とおばさんは何者なのか説明はなし。 
自分たちだけ、立ったり座ったり忙しいな。 
と思いながら、振付をこなす。 
終わると、座布団と一緒に退場して、座布団はカゴの中に置きなさいと言われた。 
それから、舞台裏っぽい、機材とか置いておくような通路を急きたてられながら走った。 
後ろからおばさんもついてくる。 
走っていると、突きあたりがあって、 
壁にアスレチックにあるような手足をかけるでっぱりがあって、 
そこを登れという。 
そこで、おばさんがヘンなことを言った。 
「後ろは絶対見ないで!」

人の流れが止まっちゃうからかな? 
と思って登った。 
登りきると、学校の裏側に出た。 
それで、「あ、さっきの場所は学校の地下だったんだ」って気付いた。 
それから、昇降口に戻って教室に帰った。 
けれど、なんでわざわざ学校の外に出て戻ってくるんだろう? 
入って来た時と同じドアから出るんじゃダメなのかな?

それから、何日か後に、まったく同じ授業があった。 
正直これは、何の授業なんだろう? 
そう思いながらも、また振付をこなす。 
ベンチに座るおばさんは同じで、男性が違う。 
先生はなんか怖い感じで、退場の時急きたててくる。 
壁を登るところで、おばさんはやっぱり「後ろを見るな」と言う。

なんでだろう? 
変だな? 
って思っていると、明らかに自分たちやおばさん以外の気配がして、 
肌色の腕が見えた。 
その腕が見えたのは、自分だけじゃなかったらしく、 
他の子も動揺した気配がした。 
おばさんが「今のは猿の妖精だよ」「みんなが壁を登ってるのを見て、まざりたくなったんだよ」 
みたいなことを言った。 
猿? ダイダラボッチみたいなのが、ここにいるの? 
困惑しながら、壁を登り続けていると。 
猿? は、ダクトみたいな横穴に入っていって、四つん這いの後ろ姿が少しだけ見えた。 
猿って、あんな色だったかな? 
やけに全身肌色だった。 
けど、歩き方は確かに猿だったのかも? 
それにつけても、地下の出口はなんで臭いんだろう? 
トイレの大の方の臭いがして、嫌な感じがした。 
臭いは気のせいじゃなく、他の子も顔をしかめていた。 
そう思いながらもその日も教室に戻った。

また、別の日。 
やっぱり同じ授業があった。 
またか、とみんなうんざりしていた。 
これ、一体なんの意味があるのかな? 
そういえば、おばさんの隣に座る男性はいつも違う気がする。 
こないだは、全体的に丸っこい人だったけど、 
今日はスーツを着た細長い人だ。 
TV番組でも、司会者以外のゲストの人は毎回違うから、それと同じかな? 
それにしても、出口が臭いのはどうにかならないかな? 
毎回おばさんも「後ろを向かないで、見ないで」とうるさい。 
そう考えながら壁を登っていると。 
でっぱりをつかむ自分の手の横に、自分とは違う人間の手がヌっと出来た。 
ちょうど自分に覆いかぶさるように壁を登っているのだ。 
おばさんはしきりに「猿みたいに! 真似してウホウホ!」とかやかましい。

怖いより、うざい気持ちの方が強かったし。 
それ以上に「なんで?」という気持ちだった。 
そうこうしている内に自分の手が、地上に着いた。 
猿? もまだついてきてる。 
じゃあ、猿の全身が分かるなあ、と思って登り切ったら。 
猿? は、思い出したみたいに慌てて引き返す気配がした。 
なんで? と思っていると、 
おばさんに「あなた本物のお猿さんみたいに上手に登ってたから、仲間と間違えちゃったのね!」 
と言われた。

それ以来、同じ授業は無かった。多分。

自分はその学校にいたのが一学期までで、転校してしまったから、 
その学校でその「授業」がいつ頃から、何の目的で行われていたのか。 
今でも分からない。 

本当に何だったんだろう?

886 :864:2018/08/14(火) 22:09:25.42 ID:bhp0wA9V0.net
長いを呼んでくれてありがとう。 
>>872・865 
やっぱ、夢かな? 
当時まだ珍しかったビデオカメラが設置されてたから、 
学校内のどこかの特別教室へ連れて行かれたのは、確かだと思うんだけどな。 
当時住んでた地名は カンバシ。 
>>875
不思議なもので、10歳ぐらいの記憶の方が不確かなんだ。 
なのに幼稚園の時の出来事はよく覚えてたりする。 
平成になったばかりで、イベント事にやたら参加させられたのが 
幼稚園の時だったせいかも。

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