不潔な人

600 名前:本当にあった怖い名無し :05/02/25 18:08:23 ID:8GZsQNoZ0
去年の秋のある日。自分の仕事である販売の方が暇だったので、 
事務所でデスクの方を手伝う事になった。 
俺の座る机は、普段は汚いオッサンが座っている。汚いというのは別に 
中年をバカにしているのではなく、彼が週に一度(下手するとそれ以下) 
しか風呂に入らない、文字通り『不潔な人』だからだ。 
コロンで誤魔化してるつもりらしく、夏場などはありえない匂いを発している。 

机の上は、オッサンの私物がごた~っと置いてある。それらを片付け、 
まずは場所を確保。消しゴムのカスも大量に散っていて、何とだらしない 
んだろうと呆れた。手で払おうとした瞬間、カスが動いたような気がした。 
気のせいかと思ったが、よく見るとカスがうにょうにょと蠢いている。 
「うおっ! 虫だ! 虫涌いてるよ!!」思わず絶叫。消しカスだと思ったのは、 
一つ一つがごくごく小さな虫だった。それらが、机の上に散乱している。 
「あのオヤジ、とうとう虫涌かせよった…」ごちながら、雑巾とティッシュで排除する。 

そうして、仕事を開始。PCの横にある資料を取ると…今度は、そこでデカい蛾が 
死んでいた。「うおぉ!!」びっくりして再び叫ぶ。 
つまりさっきの虫の群れは、この蛾の幼虫だったのだ。恐らく、ここで卵を産んで 
息絶えたのだろう。それにしても、物凄い量だった。 

結論としてはオッサンのせいではなかったのだが、俺は「オッサンごめん」とは 
全く思わなかった。 
普段から机の上に食べかけのお菓子なんかを放置し、それをネズミに食い散ら 
かされるような輩だ。いつ、本当に虫を涌かせてもおかしくはないのだから。 

おまいらも、学校や職場の机は散らかしっぱなしにすんなよ。 
虫は大量に涌くから、マジで怖いぞ。 

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