樹海

693: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 04/12/05 05:28:36 ID:yANQH878

知り合いの話。
とある樹海に単独入山していた夜のこと。 
どこからか蚊が入り込んだようで、羽音が耳障りで寝られなかったという。 
寝返りをうっているうちに、羽音に混じって何か雑音が聞こえてきた。 
やがて、雑音はブツブツという男の低い声になる。

「…もいおもいおもいおもいおもいおもいおもいおも…」

彼は耳を塞いで強引に寝ることにした。 
翌朝、撤収する際に確認したが、テント下の地面には何も見えなかった。 
しかし詳しく確認するようなことはしなかったそうだ。

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