獣臭

146 :雷鳥一号:03/11/27 00:11

知り合いの話。
夕方一人で山歩きをしていた時のこと。 
その山は近くに空港が出来たこともあって、立派な道路が走っている。 
途中でそんな道路に出くわしたのだが、路肩に大きな車止めがあった。 
大型トラックが2、3台は止められそうな広さの休憩場所だった。

そばを通った時、ふと異様な温さを感じたという。 
手をやると、まるで大型犬が今までそこで寝ていたかのように路面が 
温くなっていたのだそうだ。

車止め全体の路面が。

あたり一面には、むっとするような獣臭が立ち込めていた。 
山道に戻る気になれず、一晩中道路を歩いて帰ったそうだ。

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