足場のパイプ

286 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/11/28 19:56
土建屋の社員に聞いた話。 
ある日、現場作業員が青い顔をして本社にやって来た。現場で社長を見たのだと言う。 
作業員が足場のパイプを運んでいる最中に、繁みの中から社長が飛び出してきて、 
両手を振り回したかと思うと目の前で消えてしまったそうだ。 
社長は、その年の初めに現場近くの山で、猟師の流れ弾に当たって亡くなっている。 
「足場のパイプを鉄砲と間違えたのかもしれない」作業員は真顔で言った。 
「社長とは古くからのつき合いだが、祟られるのは御免だ」

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