洞穴

247: チラシの裏 2005/06/22(水) 21:14:00 ID:XcnGeg4X0
この前、大分のとある山に登ったのよ。そん時の話。 
昼ごろになって急に雨が降り出してきた。
そしたらちょうど洞穴みたいなのがあって「ラッキー♪」と思いながら中に入った。 
中は結構広くて奥まで続いているようだった。
ちょっとした好奇心で「奥の方に行ってみよう」と思い、明かりを灯して奥の方に行ってみた。 
しばらく進んでいると妙な事に気が付いた。「さっきから五分以上進んでいる。いくらなんでも長すぎないか?」 
その時「ゴオォー」という轟音が洞穴の中に響き渡った。驚いた俺は大急ぎでもときた道を戻り始めた。 
しばらく走ると明かりが見えて外に出た。雨は止んでいて外はいい天気だった。 
疲れた俺はその場に座り込みしばらく空を見上げボーッとしていた。
洞穴の方を見る気にはなれなかった。洞穴からはまだ「ゴオォー」という音がしていたからだ。 
眠ってしまったらしく俺は見知らぬおじさんに起こされた。登っていると道端に俺が倒れていて眠っているようなので起こしたそうだ。 
俺はおじさんに事情を説明した。するとおじさんは「洞穴?そんなもの私の知っている限りじゃこの山にはないよ」 
俺は洞穴のあった所におじさんを案内したがそこにはなにもなかった。 
俺が入った洞穴は結局なんだったんだろう・・・。

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