奇妙な集団

807: 本当にあった怖い名無し 2005/12/02(金) 19:24:13 ID:rDZXkqUK0

地元に伝わる話 
  
夕暮れ時、A助が山を歩いていると、森の中に奇妙な集団を見つけた。 
よく見るとそれは様々な形、大きさをしたお米が集団で、何かを話していた。 
よく聴いてみると、誰かを驚かそうという相談みたいだった。 
集団の中で一番大きいお米が「由、俺の田圃乃持主、A男を驚かしてやる。」 
と言い放った。皆、「おぉ、頼むぞ!でも驚かすだけではチト詰らん…」 

A助は驚いて、一目散に家路に着いた。幻覚でも見たんだろうと思い、 
其の晩は、直ぐに寝た。 
  
其の夜更け、物音がして目を覚ますとあの時見た大きな米が、包丁を持ち 
「あんた、死にましょかぁ~。あんた、死にましょかぁ~」と言い放ち、 
近ずいてきて、顔と包丁を男の顔に近ずけた。その後、男は気を失った。 

次の日、其の事を近所に話したが誰も信じなかった。
その翌日男は死んだそうだ。

前の話へ

次の話へ