ほだ木

832: 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ 2005/12/04(日) 03:42:26 ID:GYUYfZrX0

知り合いの話。
彼は山に椎茸を栽培するための小屋を持っている。 
小屋の手入れをしに行っていた時のこと。 
ほだ木を整理していると違和感を覚えた。 
まさか・・・自分が用意していた数より、増えていないか?

おかしく思い引っ張り回している撃ち、何本かのほだ木に異変が起きた。 
灰色の先端に、二つの眼がぱちくりと開いたのだ。

しばし睨み合いこをした後、木の表面は波が走ったかのようにぶれた。 
ぶれが治まると、元通り何の変哲もない木材に戻っている。 
怪しい木には手を触れぬことにして、その日は山を下りることにした。 
次に小屋を訪れた時、ほだ木の数は記憶にある数に落ち着いていたという。

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