ごちそうの話

586: 330 2006/04/06(木) 19:48:47 ID:vAQqZgjE0
山の中の現場に重機の整備の為、レンタル会社の若い社員がおもむいた 
午後3時過ぎに整備も終わり帰ろうとすると現場の爺さん連中に呼び止められ 
「これ舐めてみろ」焼肉のタレみたいな物を小皿で出された 
ニンニクが効いててすごくおいしい 「うまいですね!」「焼肉ですか?」 
「ごっつおうすっから食ってけ」と数人で川原まで連れて行かれた 
七輪に火をおこす ふとビンのタレを見ると何か「ゴロッ」としたものが漬け込んである 
「どれ掘っから」と数人がスコップで川原を掘り出す 
「何々?」と見に行くと「今日はアガガ?シロガ?」「アガ!」と楽しげ 
するとちょっと臭い犬の死体が出てきた 「これくれいがウメェんだ」 
聞いた途端に「あ!用事が!」とガラガラと帰って来た 
知り合いに「食べてくればいいのに」とからかわれていたが 
「いや、犬よりもタレが・・・中に入ってたのが動いたんだよね・・・」 
どんな隠し味をほどこしていたんだろう?

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