錆びついたかんざし

182 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2011/04/21(木) 14:47:37.49 ID:XyaIeZAi0 [1/1回(PC)]
今から数十年も前のこと。 
黒川金山に向かう道を枯葉を踏み締めながら歩いていた。 
すると、何かが足に当たった。 
石ころだと思い通り過ぎようとしたが気になって手に取ると、 
何と錆びついたかんざしだった。
今の時代にかんざしをして山を歩く人なんかまずいない。 
有り得ないことだが拾ってポケットにしまって目的地に急いだ。 
下山して町の郷土家に見せると、「江戸時代以前のもので金山の女郎がつけてたもの」という。 
近くには花魁淵という曰く付きの場所があった。

真偽のほどはともかく、何百年もあとの時代に当時のかんざしが簡単に見付かるのか。 
発掘調査していて見付かったとかなら理解できるが・・・。 
枯葉の下というから俄に信じられないが、誰かが見付けて落としたか捨てたかとしか思えない。 
今でも信じられない出来事だった。

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