嫁との霊体験

860 : てっち![] 投稿日:03/05/08 23:59
5年位前の話なんだけど、その日は嫁の友達の誕生日だったので、三人で誕生日会をしていました。晩飯を食べ終わってから 
夜景でも見に行こうという事になり、大阪の夜景を見に十三峠に向かいました。嫁は霊感が結構強く、府民の森の近くになると 
頭が痛いと言って(いつも霊が出る前になると頭が痛くなる)結構やばいかな~と思っていたのですが、なんとか頂上に着き夜 
景を見ていると雨が降ってきたので、もうそろそろ帰ろうという事になりました。その時は大阪側から生駒山に登って行ったの 
ですが、又、頭が痛くなったら嫌なので今度は奈良側から帰ろうという事になりました。何回か通った事のある道なので、大丈 
夫だろうと思っていたのですが、暗くて雨が降っていた事もあり、途中で道が分からなくなっていたら、後ろから車のヘッドラ 
イトが近づいて来たので、先に行ってもらおうと思い車を横に止めて追い抜いてもらいました。その先が2つに道が分かれてい 
たのですが、その車は左側に曲がって行きました。この車についていけば、下まで降りれると思って、すぐに追いかけたのです 
が、あっというまに前の車のテールランプは見えなくなり、仕方なく山を降りて行っていたのですが、だんだん道が狭くなり、 
おまけに街灯も無い真っ暗な山の中、すごい不安の中ひたすら一本道が続くだけ、下の方にかすかながら奈良の市街の夜景が見え 
て来た時、パッと道が開けました。

その瞬間、隣に乗っていた嫁が「ギャー!」って言う凄い悲鳴! なんや!と思って前を見 
ると、車のヘッドライトに映し出されたのは一面の墓地でした。それも、どう見ても無縁墓地みたいな寂びれた墓地!こっちも 
必死で車を走らせ、その墓地の横の細い道を下って行きました。横を見ると、耳を両手で覆い俯きながら震えている嫁がいまし 
た。なんとか、事故だけは避けようと必死に冷静を取り戻そうとしながら、なんとか降りる事ができたのですが、嫁はまだ震え 
ている。もう大丈夫やでと言っても、ガクガク唇がふるえている。ただ事では無いようなので、どうした?と聞いてみると、「 
その墓地は見ていないの...その前に...車のボンネットに首の無い人がこっちに向かって手を差し出して、手招いてきたの...」 
それを聞いたときは全身が身の毛だったのが分かりました。つくづく霊感が無くて良かったと思うし、もしそんなのを見ていた 
ら絶対運転なんて出来てないだろうと思いました。しばらくしたら、嫁は吐いていた。よぽっど怖かったのだろう。嫁との霊体験 
の一つです。 

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