ヒヨリさん

789 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/01/13 00:42
友人の話。 

仕事で山にこもっている時に長雨に祟られた。 
雨天の中、遠くの岩山を見ていると、何か大きな影が岩壁から浮き出してきた。 
それは山ほどもある好々爺の姿をしており、彼を見てにっこりと笑った。 
仰天していると、すうっと透き通って消えたそうだ。 

親方のところに報告すると、次のように言われた。 
「ああ、ヒヨリさんが出たのか。じきに雨も止むな」

確かにそれからすぐ雨は止んだのだという。 

796 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:04/01/13 10:32
>>789 
日和坊ですな。
鳥山石燕『今昔画図続百鬼』晦巻に、
『常州の深山にあるよし。雨天の節は影見えず。日和なれば形あらはるると云。 
 今婦人女子てるてる法師といふものを紙にてつくりて、晴をいのるは、この霊を祭れるにや。』
とあります。 
常州(常陸国、今の茨城県北東部にあたる地域)の深山に、晴れの時のみ姿を現すもののようですね。 
てるてる坊主の起源になったなどという説も紹介されていうます。

ちなみに、西日本のお年よりなんかは、今でもてるてる坊主のことを『日和坊主』といったりするとかしないとか。

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