心霊写真
448 :本当にあった怖い名無し:04/08/18 00:22 ID:AtwWSbq8
ほんのりか死ぬほどか迷ったんだけども一応こっちに。
俺が唯一、霊というか不可思議なモノを見たときのお話をば。
学生の時分、俺がバイトしてた清掃会社にIさんという人がいてさ。その人は社員さんなんだけど。
俺もIさんもパチンコや麻雀が好きだったもんで結構仲良くなってね、たまに一緒に呑んだりしたんだ。
大体は安い居酒屋とかIさん馴染みの店だったけど、ある時Iさんのアパートで飲む機会があった。
バカ話しながらチーズ鱈やカシューナッツを肴にして焼酎飲んでるうちにIさんの背後にあるアルバムが目に入った。
俺「それアルバムですか?」
Iさん「んー? おお、そうだよ。見るかー?」
俺「見たいっス」
Iさん「あいよ。ほれっ」
別に男二人で野郎のメモリアル写真見てもしゃあないとは思うが、酒入ってたし。
実際、単なる記念写真ばっかだったけども酒入ってるとそれなりに笑えたりもするじゃん?
俺「うわはははっ! なんスかこの髪マッキンキンの人! ガラ悪ーー!!」
Iさん「すげえだろ? 校則で金髪って決まってたんだよ」
俺「ぜってー嘘っスよw」
そんな風にしながらアルバムを肴に笑ってたんだけど、そのうちIさんが思い出したように言ったのよ。
Iさん「●●(俺の名)おまえ、心霊写真って見たことある?」
俺「無いっスけど……えっ? もしかしてこの中にあんの?」
Iさん「ある。探してみ? 当たったら所長におめーの時給上げてもらうように話してやる」
俺「うっしゃあ!」
一枚一枚丹念に見てみた。でもそれらしい写真なんか全然見つからない。そんでとうとう降参。
俺「無いっスよ。どれなんスか?」
Iさん「んーとな……おお、これこれ」
俺「……?」
単なる結婚式の写真が何枚か貼ってあるページ。ようやく髪の色が落ち着いたIさんももちろん写ってる。
その中の一枚。多分二次会かなんかだろう、新郎新婦らしい人を囲むIさん達の写真。
俺「どのへんが心霊写真なんですか?」
Iさん「左から二番目にちょっとケバい女いるだろ。そいつの後ろ、よーく見てみな」
見てみた。後ろって言っても、いかにもスナックらしい鏡張りの壁にその女の顔が映ってるだけ。
俺「やっぱなんもないッスよ。この女の人が霊ってこともないでしょ?」
Iさん「あのな。その女ってさ、新郎の昔の彼女だったんだよ。いろいろあったけど新婦の友達でもあるから
呼ばないわけにもいかなかったらしくてさー……そしたらその『顔』だ。参るわ、マジで」
顔? 顔って? ニコニコ笑いながら新郎と新婦を見て……。
うわああああああああああああああああ
俺「…………何これ。何なんスかこれ!」
Iさん「いや、そんなモン俺が聞きたいくらいだ。怖いよなあ……」
ニコニコ笑ってるその女。すぐ後ろの鏡に映った顔は、ぞっとするような冷たい無表情だった。
……酔い、醒めましたw つうか怖くなってその日は泊めてもらいました。