青白いタクシー

464 :名無しクン1:2009/10/04(日) 21:41:10 ID:JIhqDeGU0
今度の話はこの前のような話ではありません。祭りが終わってから
こんな体験をよくしました…。

おれは、小学校のころから野球をしていて、まぁいわゆるスポ小に入っていたんだ。
んで午後の6時から9時まで野球の練習をして、みんな家路につくんだ。
んで、両親共働きのおれの家は誰も迎えには来れないので自転車で行き来している。

通いなれた道、薄汚れた電柱、どぶのような川、
すべてが見慣れたこの道で、まさかあんなものを見るとはね…
踏切だった。電車が通るあの
ずっと見渡せる踏切の先に青白いものが見える…
逃げなきゃ…逃げなきゃ…逃げなきゃ…!!!!!
本能で感じた。でも動けない、足が震える。
どんどん近づく青白い「何か」
それは俺のまえを、踏切の上を電車のように通り過ぎた…
タクシーだった。音もなく、ただ不気味に青白いタクシーだ。
おれは全身に戦慄が走って、体中の毛穴が開いて汗が噴き出た…

それからどうやって家に帰ったかは覚えていないんです

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